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» 2016年03月16日 08時00分 UPDATE

今さら聞けない、IoTの基礎知識【後編】:IoTは情シスが存在感を取り戻す“ラストチャンス” (1/3)

IoTを推進する際に、ITインフラが果たす役割は非常に大きい。しかし、IoTは業務部門を中心にプロジェクトが進む可能性が高いという。情報システム部門はどのようにIoTに関わっていけばいいのだろうか。

[やつづかえり,ITmedia]

 モノやデータをつなぎ、得た情報をリアルタイムで分析することで新たな価値や知見を生み出すIoT(Internet of Things)。2016年こそ「お勉強モード」を脱して、着手すべき――。そう語るシスコシステムズの八子知礼氏に、IoT導入のために必要なITインフラの考え方や情シスの役割について聞いた。

IoTの実現にインフラの統合は不可欠

photo シスコシステムズ シスココンサルティングサービス シニアパートナーの八子知礼氏

 IoTを推進する際に、ITインフラが果たす役割は非常に大きい。あらゆるデータを集めて分析するという観点から、八子氏は「つながっていないシステムやデータをつなげることが最も重要なこと」だと強調する。そのためには、クラウドや仮想化といった技術を活用するのがカギとなる。

 「理想を言えば全てのインフラが統合され、全てのデータがその中にあり、分析環境もその上に乗っていて、全社全グループで一元化・統一化されたリソースを最も効率的に使えるという状態が望ましいでしょう。

 しかし、レガシーシステムが数多くある中で、それら全てを刷新するような一大決心はしにくいですよね。であれば、少なくともデータを分析できる環境を作りましょう。もしくは、データを溜めたり分析したりする全社共通のプラットフォームを作りましょう。シスコでは、複数のレガシーシステムのデータを仮想環境で論理的にリンクし、それをBIなどで分析できるようなソリューションも出しています」(八子氏)

 また、大量のデータを溜めて、リアルタイムに分析、フィードバックすることを考えると、性能面の考慮も必要だ。そのポイントは「スケールを前提としたシステム基盤を用意すること」だと八子氏は言う。

 「これまでは、インフラを構築する際に『まずはサイジングしてサーバの規模感を決めましょう』という会話がよく出てきていたと思います。しかし、クラウドであれば導入のタイミングでは、サイジングを考える必要はあまりありません。逆に初めからスケーラビリティが担保されているので、それを前提としたインフラを考える必要があるのです。

 その際に『パブリッククラウドは使えない』という相談をよく受けますが、プライベートクラウドにおいても仮想環境は当たり前になってきています。シスコの場合はUCS(Unified Computing System)というソリューションで、スケーラビリティの高い環境を実現できますし、さらに他社とのアライアンスでHadoopの環境を乗せたり、非構造化データを乗せたりといったことも実現しています。そういった『非構造化データをどうハンドリングするのか』という考え方も大切になるでしょう」(八子氏)

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