選手との疑似LINEにドキドキ? IoTやAIで野球を面白くする方法(3/3 ページ)

» 2016年05月06日 08時00分 公開
[池田憲弘ITmedia]
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「野球×ハッカソン」にスポーツ紙も注目

photo 読売巨人軍職員の上野裕平さん。元巨人の選手として、プロ野球人気の復活にかける思いは強い

 決勝に進んだ5チームの中で異色を放っていたのが「日刊スポーツ」チームだ。普段野球を取材しているスポーツ紙だが、当初はハッカソンを取材するつもりで、参加する予定はなかったという。

 「取材を申し込んだところ、データが得意なら参加してみないかと誘いを受けました。より深く選手を知ってもらうにはどうすればいいか、もっと女性ファンを取り込む方法はないか――そんなことを勉強するつもりで参加したというのもあります。普段とは違う人々に注目してほしかったので、ハッカソンのリリースは野球系のマスコミに出していません」(日刊スポーツ)

 現場の記者はITに詳しくない人が多いとのことで、他チームのアイデアを見ながら、「こんなことができるのか」と驚いたそう。そしてそれは、読売ジャイアンツにとっても同様だったようだ。

 「今回のハッカソンでは、球団では思い付かないようなアイデアがたくさん出てきました。新しいアイデアには技術、情報、発想力が必要。ハッカソンを通じて、初めて試合観戦をして『楽しかった』と言ってくれた女性がいて本当にうれしかった。こういった人を増やす取り組みを続けていきたい」(読売巨人軍職員の上野裕平さん)

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