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» 2016年06月20日 08時00分 UPDATE

変わるWindows、変わる情シス:第11回 マイクロソフトはなぜ、Windows 10にアップグレードさせたがる? (1/3)

マイクロソフトの新OS「Windows 10」。もう使ったという人も、まだ試していないという人もいると思うが、あらためてそのポイントを“マイクロソフトの人”に解説してもらおう。今回は最近何かと話題になっている、例のポップアップ通知と回避方法についてのお話。

[山本築,ITmedia]

 こんにちは。日本マイクロソフトでWindows 10の技術営業を担当している山本築です。前回の記事で予告した通り、今回はWindows 10の無償アップグレードにおける「ポップアップ通知」についてお話しします。

なぜ、マイクロソフトは「Windows 10」にアップグレードさせたいのか?

 もともと、マイクロソフトが無償アップグレードを強く勧めているのは、やはりセキュリティにおける問題が大きいと考えています。

 昨今、標的型攻撃やランサムウェアなど、サイバーセキュリティ用語を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。先日も大手の旅行会社が不正アクセスを受け、個人情報が漏えいした可能性があると発表したように、事件の発生件数はとどまるところを知りません。セキュリティベンダーのシマンテックも「1日に100万以上の新種マルウェアが出現している」と発表しています(参考記事)。

 そんな厳しい状況の中、「企業の9割は未知の脅威が侵入済み」「侵入されてから、マルウェアを発見するまで242日かかっている(中央値)」という調査結果もあります。マルウェアの進化スピードが早くなる中、古いOSでは対策が困難になっているのです。これは私たちマイクロソフトも同じで、古いOSに対するサポートが難しくなってきていることを意味します。

 ユーザーの皆さまのPC環境をセキュアにし、安心してPCを使ってもらいたい。そして、マイクロソフトとしても新しいWindows 10で、しっかりとサイバー攻撃に対するサポート体制を築いていきたい。このような考えで、OSの無償アップグレードを行っています。

photo サイバー攻撃の被害は日に日に大きくなっています。Windows 10はOSレベルでセキュリティを確保する機能が実装されています

 先日、セキュリティベンダーのFFRIが「Windows 10のセキュリティリスク抑制効果」における調査結果を公開しました。標的型攻撃が収まらない理由、Windows 10のセキュリティ観点における技術的・経済的な利点、Windows 10の標準機能である「Windows Defender」のアンチウイルス機能などが記述されています。ぜひご覧ください。

 話は戻ってポップアップの話ですが、勝手にアップグレードされてしまうことはありませんので、今回ご紹介する内容を参考にしていただいて、適切なご対応をお願いします。気付かないうちにアップグレード期間を逃していた――ということを防ぐため、繰り返し通知をしている部分もありますので、ご理解いただければ幸いです。

photo 無償アップグレードに関する質問は、電話以外にチャットやツイッターなどでも受け付けています

Windows 10無償アップグレードの回避方法

 マイクロソフトは、先ほどご紹介したセキュリティなどの観点で、無償アップグレード期間中にWindows 10にアップグレードすることをお勧めしていますが、何らかの事情で現在のOSのままにしたいケースもあると思っています。ここからは、Windows 10のアップグレードを回避したり、中止する方法について紹介していきます。

 なお、このポップアップは個人向けの端末が対象になるので、法人向けPCでAD(Active Directory)へ参加している、またはWSUS(Windows Update Services)などで管理されている端末には適用されません。

 現在、無償アップグレードのポップアップは、次の画像のようなUIです。もし、アップグレードしたくないときは、ウィンドウ内の黄色の枠(「ここをクリックすると、アップグレードスケジュール変更、または〜〜」)で囲われた部分をクリックし、スケジュールのキャンセルを行ってください。

photo 「Windows 10を入手する」アプリ通知画面です。右上の×ボタンを押すとアップグレードが実行されるので、注意してください
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