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» 2016年08月08日 07時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:コレ1枚で分かる「モノの賢さとIoT」

「人の運転は道路交通法で禁止」――。自動運転の車が進化すれば、そんな時代が来るかもしれません。今回はIoT(Internet of Things)によってインテリジェント化していくモノについて解説します。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

 カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。


“モノの自律化”で社会がインテリジェント化

 人が運転をしなくても目的地まで安全に人を運んでくれる自動運転車が注目されています。自動車メーカーだけではなく、GoogleやAppleなどのIT企業も積極的に開発を進めており、公道での実証実験も始まっています。

 Googleは2009年から自動運転車を公道で走らせています。走行距離は300万キロにもおよび、その間、14回の事故に遭遇しているそうです。そして、そのうち11件が後続車に追突されたもので、他の事故もまた、自動運転車の過失による事故は1件もないとのことです。

 事故原因の多くは、運転者の過失です。居眠り運転、脇見運転、高速道路の逆走などさまざまですが、そのような運転者の過失がなければ、交通事故は大幅に減ることになるでしょう。自動運転車はそんな可能性を実証しつつあります。そのうち「人が自動車を運転することは道路交通法で禁止」される時代が来るかもしれません。

 このような自動運転車は、車体にさまざまなセンサーを搭載して、周囲の状況をリアルタイムで把握し、人工知能によってその時々で最適な判断を下しながら、エンジンやブレーキ、ステアリングといった機器を制御しています。

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 自動運転車がネットワークを介してクラウドにつながれば、渋滞や工事の有無などの道路状況を把握でき、経済的で安全な最適経路を自ら判断して目的地へ向かうこともできるようになるでしょう。また、自動運転車同士が情報を共有し、協調・連携しながら運転するようになれば、各自動車が速度や経路をお互いに調整することで、渋滞はなくなるかもしれません。

 さらに、信号機や道路とつながることで自動車の走行情報と連動させて点滅のタイミングを調整したり、道路のセンターラインを交通量に応じて自動的に移動させることで移動時間の短縮や渋滞の回避をしたりできるようになるでしょう。

 このように、自動車がクラウドにつながることで、自動車そのものがさらに“賢く”なるだけではなく、道路交通システム全体もまた賢くなり、私たちの生活の質が改善されていくのです。

 これは、自動車だけに当てはまることではありません。モノにセンサーや人工知能が組み込まれることで“モノの自律化”が実現します。さらに、クラウドにつながることで、モノはさらに賢くなり、ほかのモノとつながることで、モノ単独ではなし得ない大きな仕組み全体の最適化を実現します。

 IoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、このようにモノがネットワークを介してクラウドにつながることで、モノを賢くし、さらにモノ同士をつなげることで、社会全体を賢くする、そんな仕組みでもあるのです。

Photo 【図解】コレ1枚で分かる「モノの賢さとIoT」

著者プロフィル:斎藤昌義

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 日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィルはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤリティーフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら


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