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» 2017年01月16日 13時13分 UPDATE

自動化に加え「最適化」まで支援――日立、統合運用管理ソフト「JP1 V11.1」をリリース

日立製作所がJP1の最新版「V11.1」をリリース。ビジネスのデジタル化によって、複雑になるシステム運用を最適化するための機能を盛り込んだ。Service Nowとの連携ソリューションも登場している。

[池田憲弘,ITmedia]

 日立製作所は1月16日、統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」の最新バージョン「V11.1」を発表した。翌1月17日から順次販売を開始する。V11で追加した「JP1/Operations Analytics(JP1/OA)」を強化したほか、ジョブスケジューリング製品「JP1/Automatic Job Management System 3(JP1/AJS3)」の機能も拡充した。

 さらに、2016年7月に協業を発表したServiceNowとの連携で、業務内容の標準化や最適化を進める「運用最適化ソリューション」を新たにラインアップに加えた。コンサルテーションも含めた、運用支援を行っていくという。

 JP1は、システムの統合監視からオペレーション手順の共有化/標準化、運用作業の自動化までを支援するソフトウェア。国内企業を中心に20年以上の導入実績がある。オートメーション、モニタリング、コンプライアンスの3つのカテゴリでシステム運用の最適化を行うのが特徴だ。

インフラとアプリケーションの連携を可視化、より迅速な障害対応へ

 今回強化したJP1/AJS3は、REST APIの対応範囲を拡充したほか、Webコンソール上画面でのガントチャート表示を追加した。業務の進捗や遅延の有無といった状況の視認性が高く、過去実績との比較もしやすいという。

 このほか、複数エージェントへのジョブ一斉実行にも対応。エージェントの増加を自動で認識し、ジョブの定義を修正することなく、全エージェントでジョブを実行できる。AWSなど、パブリッククラウドのオートスケールを活用する際に役立ちそうだ。

 JP1/OAについては、サーバやストレージ、ネットワークといったITインフラの構成要素に加えて、新たにジョブの実行基盤やDB、OSといったミドルウェア層の状況も可視化できるようになった。ジョブがどのリソースやアプリケーションと関連しているかが一目で分かるようになり、運用と業務の両面から障害の原因分析を行える。

photo JP1/Operations Analyticsのダッシュボード画面。V11.1からジョブの実行基盤やDB、OSといったミドルウェア層の状況も一覧できるようになった
photo アプリケーションとインフラのつながりが分かることで、障害の原因分析がしやすくなる。1つのジョブを選択すると、関連するインフラが青色で光る

システム構成からプロセスまで――運用最適化を支えるソリューションも

 昨今は、エンドユーザーからの要求が増える一方で、経営陣からはガバナンスやリスク管理、そしてコストカットが求められるなど、業務システムの運用を取り巻く環境は厳しくなっている。そのため「プロセスの自動化だけではなく、標準化を含めた最適化のニーズは以前よりも高まっている」(日立製作所)という。

 そこで、日立がJP1/AJS3を開発する中で培った業務運用のノウハウを生かした「運用最適化ソリューション」を提供する。運用プロセスの標準化や自動化といったシステム構築支援から、利用部門からの要求件数、作業遅延の有無、期限の順守率といったKPI設定等も行う。ソリューションの実行基盤は、SaaS型ITサービスマネジメント「Service Now」を活用している。

 これまではツールを中心に提供していた日立だが、今後はソリューションとしての提供やコンサルティングも含めた、総合的なサービス提供を目指す姿勢がうかがえる。今後は「IT×OT(Operational Technology)の運用最適化、そして機械学習やビッグデータ解析の適用による障害対処の高度化、そして自動化を目指して開発を進めていく」(日立製作所)という。

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