第一生命保険、「健康増進サービス」のクラウド基盤にMicrosoft Azureを採用

第一生命保険は、生活習慣改善をサポートする「健康増進サービス」のシステム基盤として、「Microsoft Azure」を採用。ビッグデータ分析とAIを活用し、顧客の健康リスクを評価・分析し、個々人に最適なアドバイスを提供する。

» 2017年03月23日 11時00分 公開
[ITmedia]

 日本マイクロソフトは3月21日、第一生命保険(以下、第一生命)が同日に発表した“健康第一”プロモート「健康増進サービス」のシステム基盤として、パブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」が採用されたと発表した。

 第一生命では、健康寿命の延伸につながる付加価値の提供で社会的要請に応えるとともに、顧客の「健康でありたい」という気持ちに応え、生活習慣改善のサポートするサービスとして「健康増進サービス」を開始。スマートフォンやウェラブル端末などのIoTデバイスをインタフェースとし、クラウドを活用したビッグデータ分析とAIを活用することで、顧客の健康リスクを評価・分析し、個々人に最適なアドバイスを提供するという。

 併せて、健康促進活動への気づきを提供するスマートフォン用アプリ「健康第一」も無料で公開。活動状況に応じたイベント情報の提供なども行うとしている。

 「健康増進サービス」に採用されているMicrosoft Azureを活用した主な機能は、AIによるエイジング・ダイエットシミュレーション、BMI(体格指数)の目標設定とスマホやウェアラブルデバイスを利用した健康活動のトレース、目標達成者に毎週抽選でクーポン発行する機能など。

 第一生命では、保険ビジネス(Insurance)とテクノロジー(Technology)の両面から生命保険事業独自のイノベーションを創出する取り組み“InsTech”を推進しており、その一環として、今回、「健康増進サービス」を展開。同サービスでは、顧客の個人情報と健康状態に関連する膨大な情報を取り扱うことから、システム基盤としてより安全なものが求められていたという。

 第一生命では、Microsoft Azureが、金融情報システムセンターの安全対策基準(FISC安全対策基準)に準拠している点、クラウドセキュリティゴールドマーク(ISO27017)を取得している点など、高いセキュリティ標準を満たしている点を評価し、採用に至ったとのこと。

 日本マイクロソフトは、第一生命が推進している“InsTech”の取り組みに対し、システム全体のアーキテクチャ設計からクラウド技術の活用までコンサルテーションを行い、Microsoft Azureの導入を支援した。

 なお、同サービスにおけるシステム開発は、クラウド基盤構築と顧客管理システム開発を担当したNTTデータや、アクセンチュア(スマートフォンアプリプラットフォーム構築)、テックファーム(スマートフォンアプリ開発)、電通(クーポン発行・交換機能開発)、パナソニック(マルチウェアラブル統合機能開発)、テックパワー(FaceAI機能開発)とのパートナリングにより行われたという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ