ロシアのプーチン大統領が新学期の学生に向けた講演で、「人工知能(AI)分野で主導権を握る者が世界の支配者になる」と語った。これを受け米起業家のイーロン・マスク氏は「AI覇権争いが第三次世界大戦につながる」とツイートした。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9月1日(現地時間)、ロシアの教育機関での新学期スタートに寄せた講演で「人工知能(AI)分野で主導権を握る者が世界の支配者になる」と語った。ロシアの実質的な国営メディアRT.com(旧Russia Times)が同日、報じた。
「AIはロシアにとってだけでなく、人類全体にとっての未来だ。AIは並外れた機会をもたらすが、同時に予測困難でもある。この分野で主導権を握る者が世界の支配者になる」(プーチン氏)
同氏は「ロシアがこの分野で主導権を握ったら、現在原子力技術でそうしているのと同様に、ノウハウを世界中と共有するつもりだ」とも語った。
これを受けて起業家のイーロン・マスク氏は自身の公式Twitterで「始まった……。私に言わせれば、中国やロシアなど、コンピュータ科学に強いすべての国々がAI覇権を争い、それが第三次世界大戦に繋がるだろう」とツイートした。
自らもAI関連企業を経営するマスク氏は、AIの危険性について折に触れて言及している。
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