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» 2017年12月09日 08時00分 公開

Microsoft Focus:つるの剛士と蛭子能収は新たなPC需要を掘り起こせるか 冬のキャンペーンに異色キャラ (1/2)

2017年の年末商戦で狙うは、3年後にプログミング教育必修化をひかえた子ども向けPC市場と、「Windows 10」のアピールが届きにくかった地方都市や若年層、シニア層などの大人向け市場。その行方は……?

[大河原克行,ITmedia]

 2017年の年末商戦における「Windows 10」の主要ターゲットの1つに、小学生、中学生が位置付けられることになった。

 日本マイクロソフトなどが参加する「WDLC(ウィンドウズ・デジタル・ライフスタイル・コンソーシアム)」は、年末商戦で「WDLC My First PC 年末キャンペーン」を展開する。

 文部科学省が発表した新たな学習指導要領では、2020年度から、小学校でのプログラミング教育が必修化される。それに伴い、家庭で子ども用にPCを購入しようという動きが出始めている。

イクメンタレント起用で狙う子ども向けPC市場

 実は、WDLCでは2016年7月から、子どもの成長のためにデジタル教育の重要性を提案しながら、子どものためのPCを親と一緒に考えていく「My First PC〜はじめてのマイパソコン〜」プロジェクトをスタートし、子どものころからPCに触れる大切さを伝えてきた経緯がある。

 2017年の年末商戦では、この取り組みを強化。3年後のプログミング教育必修化を視野に、子どもを主要ターゲットにして新たな需要を掘り起こそうというわけだ。

 My First PC 年末キャンペーンでは、5児の父親である、つるの剛士氏をイメージキャラクターに起用。WDLCに参加するPCメーカーや量販店などが連携して、子どもが早い時期からPCを利用することのメリットを訴え、子どものPCデビューを支援する。

 具体的には、量販店店頭にMy First PCコーナーを設置するほか、つるの氏が、Web動画やインタビューコンテンツを通じて、子どものPC利用について素朴な疑問を投げかけたり、つるの家での子どもとPCの関係などについて語ったりする。

 また、WDLCでは、認知神経科学者として知られる中野信子さんのインタビューも掲載。これは2017年春から掲載しているもので、脳科学の観点から見たPCの好影響を語るコンテンツだ。

 加えて、朝日小学生新聞との共催で、「あなたの学校・地元の魅力を広げる!アイデアプレゼンコンテスト」も開催。Webを通じて、プレゼン資料の作り方や公式テンプレートを公開する。WDLCによると、「小学校でプレゼンテーションの授業が取り入れられている昨今の時流を考慮した」としている。

 実際、量販店でも、子どものPC購入は1つの潮流になっている。

 1階PC売り場に、「はじめてのパソコン」コーナーを設置しているヨドバシカメラ マルチメディア Akiba パソコン専門チーム・本多一成マネジャーは、「小中学生のために、PCを購入しにくる家族連れが増えている。年末商戦でも、初めてPCを購入する子ども向けの提案を強化したい」と意気込む。同コーナーでは、外資系PCメーカーの製品を中心に、5万円以下の普及モデルの展示を中心にしているが、WDLCとの連動によるMy First PCコーナーを増設することで、展示するPCのラインアップを拡大する。

Photo ヨドバシカメラ マルチメディア Akibaの「My First PC」コーナー
Photo こちらは「はじめてのパソコン」コーナー

 一方、ビックカメラ有楽町店 執行役員の佐藤壮史店長は、「家族連れでPC売り場を訪れ、子どもの知育向けにPCを購入するケースも多い。子ども向けのPCでも、性能が高いPCを購入する傾向が高い」という。同店では、「My First PCコーナーでは、タッチパネルを直接操作してもらい、子どもが使いやすいPCを選んでもらえるようにする」と、実際に触ってもらうことを前提にした提案を行う。

 WDLCでは、「子どもにPCに触れる機会を創出し、PCを利用することで、成長に役立ててもらうための活動を継続していきたい」と語る。

 コンシューマー向けPC市場は、2020年までは特需が期待される。東京オリンピックに向けた景気拡大や、Windows 7の延長サポート終了、消費増税前の駆け込み需要などともに、2020年度の小学校でのプログラミング教育の必修化は、PC需要拡大の切り札になると見られている。

 スマホやタブレットの普及により、若年層のPC離れが指摘され、企業では新入社員がキーボードを打てないことが問題になるケースも出ている。

 PC業界全体として、若年層のPC離れに歯止めをかけるためにも、子ども向けPCの需要拡大の動きを確実なものにしたいところだ。

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