Googleが、動画アプリ「Motion Stills」に恐竜やニワトリなどのARオブジェクトを動画や静止画に追加する機能「AR Mode」を追加した。「Instant Motion Tracking」により、オブジェクトはカメラの動きにリアルタイムで対応する。
米Googleは2月6日(現地時間)、Android版動画アプリ「Motion Stills」にAR(拡張現実)オブジェクトを追加する「AR Mode」を追加したと発表した。既に利用できる。
Motion Stillsは、2016年にまずiPhone版がリリースされているが、今のところ新機能はAndroid版でのみ使える。
選択できるモードとして「AR Mode」が表示されるようになり、これをタップすると、恐竜、ジンジャーブレッドマン、宇宙人、ロボット、ニワトリ、地球のARオブジェクトが選択できるようになる。例えばニワトリを選んで画面上の任意の場所をタップすると、そこに動くニワトリが現れる(下画像左)。
ニワトリもリアルな3Dオブジェクトと同じように自然に存在しているように見え、端末の視点を変えると、例えば上から見るとニワトリの背中が見える(下画像右)し、近づけば大きく見える。
撮影した動画はGIFとしても保存でき、Twitterやメールなどで共有できる。
この機能は端末の加速度計のデータを利用することで、ユーザーがタップした画面上に、地上と水平な向きでオブジェクトを表示するようになっている。リアルなサイズや向きは、端末のジャイロスコープのデータの回転と平行移動を別々に処理することで実現した。
この「Instant Motion Tracking」という手法のお陰でキャリブレーション不要で、ほとんどのAndroid端末でこの機能を利用できるという。
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