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Google、「Project Tango」の終了を正式発表 「ARCore」開発者プレビュー2公開

» 2017年12月18日 07時25分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは12月15日(現地時間)、AR(拡張現実)プロジェクト「Project Tango」のサポートを2018年3月1日に終了すると発表した。ARの取り組みは「ARCore」に引き継ぐ。

 tango 1 Tangoのトップページに表示される終了告知

 Project Tangoは2014年2月発表のARプロジェクト。対応するハードウェアを必要とし、Googleの他、韓国LG Electronicsが開発者向け端末を提供した。

 一般向けでは中国Lenovoの「Phab 2 Pro」や台湾ASUSの「ZenFone AR」がTangoをサポートする。

 tango 2 TangoをサポートするLenovoの「Phab 2 Pro」

 Googleは8月、Tangoに代わるARプロジェクト「ARCore」を発表した際、「ARCoreは過去3年間のTangoでの取り組みの上に築かれた」と語り、Tango終了をにおわせていた。

 Tango終了の告知は、ARCoreの開発者プレビューアップデートに合わせて行われた。「ARCore SDK Preview 2」では、Android NDKへのC APIの追加、ARアプリの一時停止機能、幾つかのAPIの精度向上などが加えられた。

 同社はARCoreの正式版を“向う数カ月中”に公開し、その段階で1億台の端末をサポートするとしている(現在サポートするのはGoogleのPixelシリーズと韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S8」のみ)。開発者らがプロジェクトに参加すれば、正式版公開時にGoogle PlayストアにARアプリが多数並ぶかもしれない。

 tango 3 ARCoreのWebサイト

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