(1)業務フロー図の変換
図4の業務プロセスフローを担当別の業務フローに自動変換します(図10)。
(2)UMLユースケース図への変換
図3のビジネスチェーンモデルと、それにリンクする図4の業務フローをUMLユースケース図へ自動変換できます(図11)。変換後も部門/業務といったオブジェクトは、それぞれUMLユースケース図のアクター/ユースケースオブジェクトとリポジトリの関係が保証されます。
UNLクラス図から、Javaなどのスケルトンを生成できますので、一般的なCASEツールで読み込めば、CASEツールを使ったコーディング、テストに引き継いで使うことができます。
図4の業務プロセスフロー上で、作業の累積時間などのシミュレーションを実行できます。これにより、ボトルネックとなる業務を定量的に把握できます。図12にシミュレーション実行結果の例を示します。
このように、軽トラック山積みのドキュメントでは、気付くことができることにも気付かず、頭の中がパニックになるだけです。ツールを有効活用して、ぜひ効果的なシステム導入を実現しましょう。
次回は、事業企画部長の皆さまへ向けて、「事業計画策定」の有効的な策定方法などを紹介します。
大川原 文明(おおかわら ふみあき)
IDSシェアー・ジャパン株式会社ディレクター
昭和63年NTT入社〜交換機、汎用システム開発に従事
1995年?ERP導入ビジネス立ち上げプロマネを担う
2002年IDSシェアー社入社?BPM、プロセス指向型システム導入を実践中
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