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フレッツユーザーのPCでDNA解析 NTT西日本がグリッド実験

» 2004年02月03日 17時57分 公開
[ITmedia]

 NTT西日本と国立遺伝学研究所は2月3日、「フレッツ・ADSL」ユーザーらのPCを活用したグリッドコンピューティング実験「Bio@Home」を2月中旬に開始すると発表した。一般ユーザーからモニターを募り、PCの余剰能力を活用してDNA解析を行う。

 同研究所が公開しているDNAデータベース委を参加ユーザーのPCに分散保存。研究機関や企業から受け付けたDNA塩基配列とアミノ酸相同性の検索処理を各PCを使って行う。検索は、データを投入した時点での相同性を回答する「オンデマンド型」と、更新されるデータベースに対して定期的に検索を行ってくれる「待ち伏せ型」の2種類の方法を利用できる。

 実験で使用するグリッド技術はNTTネットワークサービスシステム研究所と三井情報開発、日本SGIの協力で開発、構築した。

 NTT西日本は、実験に参加するモニター約3000人を公募する。対象は同社エリア内の「フレッツ・ADSL」「Bフレッツ」を利用する、Windows 2000/XPユーザー。CPUやメモリを提供する「計算リソース提供モニター」(約2500人)と、DNAデータベースを分散保存する「ディスクリソース提供モニター」(約500人)の2種類あり、それぞれ500Mバイト以上、1.5Gバイト以上のHDDスペースが必要だ。詳細はWebサイトで。

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