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» 2004年03月03日 01時16分 UPDATE

SECURITY SHOW 2004巡回警備用ロボット“アルテミス”、東京ビッグサイトに降臨

東京ビッグサイトで開幕した「SECURITY SHOW 2004」では、テムザックの新型ロボット「T63アルテミス」のデモンストレーションが行われている。アルテミスは、あらかじめ設定したルートを自律的に巡回、警備する警備用ロボットだ

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東京ビッグサイトで開幕した「SECURITY SHOW 2004」では、テムザックの新型ロボット「T63アルテミス」のデモンストレーションが行われている。アルテミスは、あらかじめ設定したルートを自律的に巡回、警備する警備用ロボット。公共施設や商業ビル、病院などでの利用を想定しており、4月からはレンタル事業を開始するという。

photo 「T63アルテミス」。ちなみにCPUはPentium III/850MHz、OSはWindows 2000の立派な“ウインテルマシン”だったりする

 テムザックは、2002年3月にNEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)の速効型地域新生コンソーシアム研究開発プロジェクトで巡回警備ロボットの試作第1号機「QC-SR」を開発し、2003年4月には移動性能の向上と小型化を図った第2号機「T62K」を発表している。T63アルテミスは、これら試作機をベースに改良をくわえ、実用化につなげた初の製品だ。

 まず、リチウムイオンバッテリーの採用などによって稼働時間を最大約8時間に延ばした。また、走行時の静音性や安定性といった基本性能も向上。走行速度は時速7キロになった(巡航速度は約3.5キロまでの任意設定)。もっとも、移動手段は車輪のため、階段などは上れない。そこで左手にボタンを押すのに適した機構を備え、エレベーターを利用して各フロアを移動することができるようになっている。一方の右手は、ドアの開け閉めに適した形状だ。

photo 左手はエレベーターのボタンなどを押すのに適した形だ
photo 右手はドアを開けるために人間の手を模した

 スカート部には人感センサーや炎センサーを備え、巡回中にセンサーが反応するとPHS回線などを使って警備センターに通報する。通報を受けた警備担当者は、無線LANもしくはPHSを介してアルテミスを遠隔操作可能になる。「アルテミスの目(カメラ映像)で状況を判断し、電話回線などを通じて警備担当者の声で警告できる。また、不審者に対して蛍光塗料が入ったカラーボールを発射したり、視界を遮るために霧を噴射することも可能だ」(同社)。

photo 胸部のカラーボール発射口。2連射可能
photo ランドセルのように背負っているのが噴霧器。「噴射するのは水のため、視界を遮るだけで人体に影響はない」(同社)

 テムザックでは、4月以降、アルテミスを年間300万円でレンタルするビジネスを開始する。既に同社サイトでは申し込み受け付けを開始しており、「複数の問い合わせを受けている」(同社)状況だ。なお、レンタル時には4年以上の契約が条件だという。

photo アルテミスの全身。全高157センチ、重量は約100キログラム

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