NTTドコモは、京都で開催されている「ケータイ国際フォーラム」で、PCカード型FOMAの挿さった家電コントロール端末「AVアダプタ」(仮称)を参考出展した。監視カメラとして利用できるほか、家電製品の遠隔操作を行える。
同様の端末は、2003年10月の「CEATEC」会場でも展示されていた(2003年10月の記事参照)。ただし、今回の端末では外観が大きく変化している。
AVアダプタの機能は、大きく分けて2つ。1つは、端末に搭載されたカメラを利用して、FOMA端末とテレビ電話をする機能だ。本体に液晶を持たないため、TV電話で受信した映像は、TVなどへの出力を前提に考えている。対人コミュニケーション以外に、室内の様子をチェックする、監視カメラとして利用することも可能だ。
もう1つは、端末前面に搭載されたIrDAインタフェースを利用して、家庭内の家電製品を操作する機能。外出先のFOMAから届いたプッシュボタン信号を、赤外線信号に変換して、エアコン、TV、照明などを遠隔操作する。端末は学習リモコンの機能を備えるため、あらかじめ家庭内の機器を登録しておくイメージだという。
家電製品の遠隔操作といえば、家電にIPv6アドレスを割り当てるアプローチが考えられるが、「IPv6の普及には、いましばらく時間がかかる可能性もある」(説明員)。本製品では、FOMA網と赤外線通信を組み合わせ、FOMA端末をゲートウェイとしたホームネットワーク構築を考えているわけだ。
価格、発売時期などは、「発売するかどうかも含めて未定」(説明員)。ただし、近く限定モニターによる試験サービスを展開するとのことだった。
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