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» 2004年05月26日 22時46分 UPDATE

DVD+R DL、まもなく大量登場か――リコー製メディアは低価格で登場?

最大8.5Gバイトという、DVD+Rの約2倍となる大容量記憶が可能な「DVD+R DL」。既存の+Rと互換性を有するなどメリットも多いが、対応ドライブを発表したソニー、メディアを発表した三菱科学メディア以外の正式な対応アナウンスはないまま。5月26日に行われたDVD+RWアライアンスのセミナーから各社の動向を見てみる

[渡邊宏,ITmedia]

 ソニーから対応ドライブが発表され、三菱化学メディアからは対応メディアが発表されたDVD+Rの片面2層記録規格「DVD+R DL」。最大8.5Gバイトという、これまでのDVD+Rメディアの約2倍となる大容量記憶が可能だが、ソニーと三菱化学メディア以外の動きはどうなのだろうか。5月26日に行われたDVD+RWアライアンスのセミナーから各社の動向を見てみる。

 セミナー会場にて、パッケージまで完成した製品を展示していたのは、やはりソニーと三菱化学メディアの2社のみ。ソニーはドライブのDRX-700UL(外付け型)とDRU-700A(5インチベイ内蔵型)を、三菱化学メディアは対応メディアの「DTR85N1」を展示していた。

photo DRX-700UL(外付け型・右)とDRU-700A(5インチベイ内蔵型)
photo DVD+R DL対応メディアの「DTR85N1」

 そのほかにDVD+R DL対応メディアを展示していたのはソニーとリコー。ソニー製メディアの市販化は未定だが、リコー製メディアの登場は間違いないようだ。

 ソニーは「開発が完了しているわけではなく、市販化は未定」と自社製品としての発売には慎重な姿勢。しかし、「現時点では(+Rと比較して)製造コストは3倍近く、販売価格もかなり上がってしまう。+Rメディアの2倍程度にできれば」ともコメントしており、低価格化を目指して試行錯誤している様子。

 リコーはDVD+R DL対応メディアの製造に、2つの記録層を互い違いに貼り合わせる“逆打ち”手法を導入する。現在のところ、製造コストは+Rと比較して4〜5倍というが、新手法の確立で低コスト化を目指す。

 「価格は未定だが、1枚ないし4枚程度の小振りなパッケージの発売を検討している」(同社)と、具体的な商品化のイメージまでもある程度は固まっているようだ。

photo リコーが導入した新製造手法によるDVD+R DLメディアの模型。参考記事のメディアの断面図と比較すると違いがよく分かる

 対応ドライブはソニーのほか、NEC、リコーの2社が展示を行っていた。

 NECの展示製品は、スリムタイプの内蔵型「ND-6500A」と5インチベイ内蔵型「ND-2510A」。7月中旬移行の出荷が予定されている。いずれも2.4倍速のDVD+R DLメディア書き込みが可能なほか、ND-6500Aは+R 8倍、+RW 4倍、-R 8倍、-RW 4倍、CD-R 24倍、CD-RW 16倍と、-RAMを除くほぼすべてのメディアで規格上の最大速度を誇る。

photo NECの「ND-6500A」。-RAMを除くほぼすべてのメディアで規格上の最大速度を達成した、ある意味“最終兵器”的なドライブ

 リコーの展示製品は参考出品とのことで詳細は不明だが、「DVD+R DLの2.4倍速書き込みのほか、DVD+Rの16倍速書き込みが特徴」という。対応メディアとほぼ同時のタイミングで発売される予定で、その時期は「ここ2〜3カ月内に」(同社)とのこと。

photo リコーの展示したDVD+R DL対応ドライブ。メディアと同時投入が予定されている

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