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DivXまで再生できる“生ペグ”対応機――最強ポータブルDVD「BDP-1920」レビュー(1/2 ページ)

» 2004年06月16日 10時25分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 今年はポータブルDVDプレーヤーの新製品が花盛り(レビュー特集を参照)だが、なかでも機能面で目を引く製品が多いのが海外製モデル。ブルードットが6月10日から発売しているポータブルDVDプレーヤー「BDP-1920」もそんな1台で、国内でリリースされたポータブルDVDプレーヤーでは唯一DivXファイル再生に対応した注目機だ。

photo ブルードットのポータブルDVDプレーヤー「BDP-1920」

 ブルードット(BLUEDOT)は中国のエレクトロニクスメーカー新科(Shinko)が日本で展開するブランドで、ShinkoはポータブルDVDでトップシェアを誇るなどその品質には定評がある。すでに5〜8インチ液晶タイプのポータブルDVDを3機種ほどラインアップし、日本でも大手量販店やネットショップなどで販売。今回の新製品は、同社のポータブルDVDシリーズでは最上位機種になる。

 BDP-1920の大きさは240(幅)×157(奥行き)×30(高さ)ミリで、重さは本体のみで約1050グラム。標準添付のリチウムイオンバッテリー(約356グラム)を装着すると奥行きが25ミリ増え、総重量は約1406グラムとなる。松下電器産業の「DVD-LX8」とほぼ同じサイズで、ポータブルDVDとしてはやや大きめ。シルバーのボディは飾り気はないがシンプルで好感が持てるデザインだ。

photo ポータブルDVDとしてはやや大きめ

 大柄ボディなだけに画面サイズも大きく、解像度もやはりDVD-LX8と同じ800×480ピクセルの高精細タイプ9インチワイドTFT液晶ディスプレイを採用している。松下のDVD-LX8は大画面だけに消費電力も大きく、見やすい明るさまで液晶輝度を高めると標準バッテリーでは2時間強しか再生できないなどモバイル利用には少々辛い仕様だった。

 ところがBDP-1920は同じ9インチ液晶を採用しながら、メーカー公称値で約3時間の連続再生が可能とうたっている。実際にDVD映画を視聴して試してみたところ、約3時間10分で電源が切れた。これなら少々長めの映画もバッテリー駆動でOKだ。

photo 大画面9インチ液晶ながら3時間以上の連続再生が可能

 この再生時間の差は、BDP-1920がDVD-LX8よりも省電力設計だから……というわけではなく(それもあるかもしれないが……)、標準バッテリーが3000mAhのDVD-LX8に対してBDP-1920は5400mAhと1.8倍の容量になっているからだ。大容量の分だけ、重さとのトレードオフ(BDP-1920の方が156グラムほど重い)となるが、映画1本を余裕を持って観られる安心感には代えがたい。

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 9インチワイドTFT液晶ディスプレイは解像度が高いこともあり、画質面では非常に満足いくものになっている。視野角も上下はやや狭いが左右は十分に実用レベルで、2人で並んでみても画面の色や明るさがおかしくなることはない。

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新「再生最強ポータブルDVD」

 BDP-1920の魅力は、なんといっても多彩な再生フォーマットだ。

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