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» 2004年06月16日 18時51分 UPDATE

リオ・ジャパン、1万円を切るオーディオプレーヤーなど3製品を発表

リオ・ジャパンは、USBコネクタ一体型のオーディオプレーヤー「Rio SU」シリーズの新製品を発表した。ラインアップは、実売1万円を切るエントリーモデルの「Rio SU10」、ミッドレンジの「Rio SU35」、カラー液晶搭載のハイエンドモデル「Rio SU70」。発表が相次ぐ音楽配信サービスを追い風に、MDプレーヤーからの移行を促す。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 リオ・ジャパンは6月16日、USBコネクタ一体型のオーディオプレーヤー「Rio SU」シリーズの新製品3機種を発表した。実売1万円を切る価格を実現したエントリーモデル「Rio SU10」をはじめ、ミッドレンジの「Rio SU35」、カラー液晶を搭載したハイエンドモデル「Rio SU70」を揃え、メモリ容量によって計5モデルをラインアップ。7月中旬から順次発売する予定だ。

photo 「Rio SU10」(上)、「Rio SU35」(右下)、「Rio SU70」(左)
製品名(メモリ容量) 直販価格 発売時期
Rio SU10 128MB 9980円 7月下旬
Rio SU35 128MB 1万6800円 7月中旬
Rio SU35 256MB 2万1800円 7月中旬
Rio SU70 256MB 2万6800円 9月
Rio SU70 512MB 3万4800円 9月
店頭価格はすべてオープンプライス

1万円を切るエントリーモデル

 Rio SU10は、初心者層をターゲットにしたエントリーモデル。対応フォーマットはWMA/MP3の2種類で、マイクロソフトのWindows Media DRM(DIgital Rights Managment)をサポートする。これにより、音楽配信サイトからダウンロードした楽曲を持ち運んで楽しむことができる。

 リオ・ジャパンの矢野間也寸志ゼネラルマネジャーは、「価格にセンシティブなユーザーは、たとえ高機能であってもMDプレーヤーよりも価格設定が高いと購入に踏み切らない」と指摘。その上で、「USB2.0やDRM対応といったRio SUシリーズの基本性能を備えつつ、1万円を切る価格を実現した」と、SU10のコストパフォーマンスの高さを強調した。

photo 正面左側のカバーを外すとUSB端子。ブルーバックライト付きのLCDは128×32ピクセルの解像度で、日本語表示およびID3タグに対応する

 パソコンとの接続はUSB2.0。USBストレージクラスに対応しているため、USBメモリと同様にオフィス文書なども一緒に持ち運ぶことができる。また、最大8時間の録音が可能なボイスレコーダー機能も搭載した。電源には単4電池を使用し、最大18時間の連続再生が可能だ。

 本体サイズは29(縦)×91(横)×17(厚さ)ミリ。重量は31グラム(乾電池を含まず)。本体カラーは、シルバーブラック、シルバーブルー、シルバーレッドの3色を用意する。対応OSは、Windows 98SE/ME/2000/XP、Mac OS 9.1/X 10.1以降。

Rio SU30の後継機

 「Rio SU35」は、1年間で約7万台を出荷したというロングセラーモデル「Rio SU30」の後継機だ。SU30のデザインを踏襲しながら、外装はアルミ塗装、ディスプレイ部は鏡面仕上げを施すなど、主にデザイン面の進化が顕著だ。また、ディスプレイのバックライトは7色に切り替え可能となっている。

photo 本体色は、ミラーシルバー、ミラーブラック、ミラーレッド、ミラーブルー、ミラーグリーンの5種類
photo ディスプレイはバックライトは7色に切り替え可能

 対応フォーマットやUSB2.0対応といったポイントはRio SU10と同じだが、FMチューナーの搭載、リチウムポリマー充電池の採用といった点が異なる。連続再生時間は約16時間。ボイスレコーダー機能は、256Mバイトモデルなら最長18時間の録音が可能だ。

 本体サイズは29(縦)×87(横)×20(厚さ)ミリで、重量は40グラム(電池含む)。本体色は、ミラーシルバー、ミラーブラック、ミラーレッド、ミラーブルー、ミラーグリーンの5種類から選択できる。

カラー液晶搭載のハイエンドモデル

 9月に投入する「Rio SU70」は、6万5000色表示対応のカラー液晶ディスプレイ(96×96ピクセル)を搭載したハイエンドモデルだ。カラーディスプレイを活かし、内蔵メモリに保存したイメージファイルやテキストファイルの表示、歌詞表示などにも対応する。「実際に使ってみると、歌詞表示や英会話教材を利用するときにカラー液晶のインパクトを感じる」(矢野間氏)。

photo Rio SU70は、スライド式の薄型USBコネクタを採用した。背面に指を当ててスライドさせると、USBのType Bコネクタが出てくる
photo 6万5000色表示対応のカラー液晶ディスプレイ(96×96ピクセル)を搭載

 再生可能な音楽フォーマットは、MP3/WMA/WAV/ASF。もちろんFMチューナーも搭載している。このほか、SRS WOWエフェクトやラジオデータシステムへの対応、プレイリスト再生といった機能もある。

 バッテリーはリチウムポリマー充電池。3時間の急速充電、35時間の連続再生が可能だ。本体サイズは83(縦)×34(横)×18(厚さ)ミリ。重量は充電池込みで42グラム。本体カラーは、シルバー、オレンジ、ブルー、ネイビー、グリーンの5色となる。赤外線リモコンが付属する。

キーワードは“デジタル家電”と“音楽配信”

 ポータブルオーディオプレーヤー市場は、MDプレーヤーからの移行期にさしかかっている。MDプレーヤーの年間出荷台数は、依然として年間300万台超を維持しているものの、状況としては“横ばい”に近い。一方、DAP(デジタルオーディオプレーヤー)の年間販売台数は、昨年まで30万〜40万台と低迷していたが、「iPodの健闘やCCCDの増加などを背景として、2003年の年末商戦から脚光を浴び始めている」(矢野間氏)。

photo 矢野間也寸志ゼネラルマネジャー

 また、ここ1カ月あまりの間にマイクロソフトのDRMに対応した低価格な音楽配信サービスが相次いで発表されていることも重要な要素だ。Rioシリーズは、一部を除いて当初からWMAのDRMをサポートしており、新製品も「OCN MUSIC STORE」「Listen Music Store」、NTTデータの「LOVEMUSIC」といった音楽配信サイトに公式対応している(Excite Music Storeは検証中)。

 「キーワードは“音楽配信”と“デジタル家電”だ。音楽配信に対応した機能、そしてデジタル家電を意識したカラーリングや広告展開により、MDプレーヤーからの移行を進める」。

 Rio SU10のような低価格モデルを含め、ラインアップを揃えることも戦略の一つ。同氏が公表した製品ロードマップからは、2004年秋以降、HDD内蔵型およびメモリ内蔵型を合わせて少なくとも4つの新製品が投入されることがわかる。

photo 製品ロードマップ。ミッドレンジからハイエンド製品にかけて、HDD内蔵モデルとメモリ内蔵モデルを少なくとも2機種づつ投入する見込みだ

 年内には、ローエンドからハイエンドまで充実したラインアップを揃えるリオ・ジャパン。今年(2004年4月から2005年3月)は、昨年実績の12万台を大きく上回る22万台の出荷を見込んでいるという。

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