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» 2004年09月18日 10時10分 UPDATE

DVDレコーダー販売ランキング(2004年9月6日〜12日)新製品の登場を控えて激しい動き〜“PSX”がトップに

先週のランキングは、8月までとかなり違う。これまで10位前後をうろうろしていた“PSX”「DESR-5100」がトップに躍り出たかと思えば、先週1位になったばかりのビクター「DR-MX1」が3位に転落、長らくトップを守っていた松下「DMR-E85H」は4位だ。

[芹澤隆徳,ITmedia]
順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  9 ソニー DESR-5100 2004/7/1 オープン
2  5 パイオニア DVR-520H 2004/6/1 オープン
3  1 日本ビクター DR-MX1 2004/7/1 オープン
4  2 ソニー RDR-VD60 2004/4/1 オープン
5  4 松下電器産業 DMR-E85H 2004/4/1 オープン
6  3 三菱電機 DVR-S300 2004/6/21 オープン
7  6 松下電器産業 DMR-E150V 2004/6/21 オープン
8  7 ソニー RDR-HX6 2004/4/1 オープン
9  19 東芝 RD-XV33 2004/8/1 オープン
10  17 パイオニア DVR-510H 2003/10/1 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 先週のランキングは、8月までとかなり違う。これまで10位前後をうろうろしていた“PSX”「DESR-5100」がトップに躍り出たかと思えば、先週1位になったばかりのビクター「DR-MX1」が3位に転落、長らくトップを堅持していた松下「DMR-E85H」は4位だ。先週から今週にかけて新製品発表が相次いだこともあり、値下げや出荷量の調整など、従来製品の在庫調整が始まったと見られる。

 さて1位のPSXだが、新製品の「DESR-7500/5500」では、録画機としての機能がかなり強化されるようだ。たとえばコピーワンス放送のムーブ対応、「x-おまかせ・まる録」、8倍速書き込みドライブの搭載(DVD-R/+R記録時)などなど。詳細は発表記事を参照してほしいが、内容をみていくと既存モデルで「足りない」「欲しい」と言われ続けてきた部分が概ねカバーされている印象を受ける。中でも個人的に注目しているのは、スポーツ中継などに対応する自動録画延長機能だ。

自動録画延長機能を考える

 自動録画延長機能は、各社の実装方法には違いがある。たとえば日立製作所の「MS-DS250」では、全ての予約録画を対象として最大60分間の延長録画を行う(レビュー参照)。機能さえオンにしておけば、あとはレコーダー任せのため、ユーザーは楽だ。ただしHDD残量が少なくなってくると厳しいかもしれない。

 三菱製品の場合は、EPGの番組情報から「最大延長××」などの文字列を拾い、野球放送延長の影響を受ける可能性のある番組を録画予約しようとすると確認画面が表示される。ここで、「はい」を選択すると録画終了時間が延長される仕組みだ。延長時間は30分、60分を事前に選択しておくことができる(レビュー参照)。ゴールデンタイムの放送延長は概ね1時間以内のため、60分に設定しておけば確実だろう。またNECも同様で、警告が出たあとでユーザーが明示的に録画終了時刻を変更する必要がある。録画時間を確実に把握できる反面、手間に感じるユーザーもいるかもしれない。

 一方、松下の秋モデルとなる「どっちも録り」が搭載した野球放送延長機能は、事前に延長録画時間を30分、60分から選択しておくと(デフォルト設定は60分)、番組情報をみて放送延長の可能性がある番組に対して自動延長を行う仕組み。上記3社の中間的なアプローチといえる。ただし、松下のように延長時間を事前に設定するタイプでは、たとえば30分に設定していて1時間延長されると、当然、録画番組が途中で切れてしまう。贅沢をいえば、番組情報をみて延長時間も自動的に設定してほしいところだ。

 地上波EPGの場合、情報量や配信頻度といった制限もあり、レコーダーが延長時間を正確に把握することは難しい(iEPGでは、日本電算機のようにネットサービスを使って延長時間をレコーダー側に知らせるものがある)。また、番組情報データに含まれる「延長」の記述も表記が揺れていしたりして、それをどう捌くかが問題になるという。たとえば、「延長なし」という記述を拾って録画時間を延長されても意味はない。つまり、自動録画延長機能の使い勝手向上は、メーカーの“腕の見せ所”となる。

 話は戻るが、個人的に新PSXに期待しているのは、まさにこの部分だ。というのも、「x-おまかせ・まる録」や「番組追跡アルゴリズム」など、同様に番組情報を参照して録画設定を行う機能が充実しているから。たとえば番組追跡アルゴリズムでは、連続ドラマで最終回だけ延長されたり、特別番組予約した番組の放送時間が特別番組などで変更になった場合でも、自動的にEPGを検索して予約を修正してくれるという。番組名が省略されたりした場合でも、自動的に判別可能だ。これらの機能は、番組情報の処理アルゴリズムが優れている証拠といえるのではないだろうか。

 詳細は各製品のレビュー記事に譲るが、自動録画延長機能はレコーダーを利用している人にとって、もはや必須機能となりつつあるものだ。実際、楽しみにしていた番組が途中までしか録画されていなかった時の悔しさは筆舌に尽くしがたい。まして、スポーツ観戦の趣味がない人なら、なおさらだ。まだ同機能を搭載していないパイオニアや東芝も、秋モデルで対応してくれることを願わずにはいられない。

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