東芝は28日に行った中長期戦略説明会にて、HDD事業については2.5/1.8/0.85インチという小型製品に特化していく戦略を明らかにし、各種搭載製品のモックアップを展示した。
同社が開発を手がけるHDDのなかでも最小サイズとなる0.85インチは今年1月のCESにて発表され、3月にはギネスブックにも認定されている。ドライブのサイズは32(縦)×24(横)×3.3/5(厚さ)ミリ・10グラムで、現在は2/4Gバイトの製品が計画されている。
展示されていたモックアップは、携帯電話やデジタルカメラ、オーディオプレーヤー、デジタルムービーカメラなどに小型HDDを搭載したイメージを示したもの。
携帯電話へのHDD搭載について同社では、市場規模が大きいほか、0.85インチという小型さをいかすことができるフィールドであると分析しており、差別化を図る機能・技術として搭載を積極的に推進したい考えだ。
カメラ類へのHDD搭載も同社では検討している。「外部へのデータ転送は、USBやIEEEを使うことも検討しているが、HDDをカートリッジ式にする方法も考えられる。デジカメにHDDを搭載すれば、使い方によってはそれこそ一生分の画像を収納できる可能性もある」(同社)
「オーディオプレーヤーに0.85インチHDDを搭載するならば、トータル重量で100グラム以下を狙いたい。小型化しても耐衝撃性は問題ないが、ポータブル機器に搭載するならば、消費電力をさらに下げることが必要だろう」(同社)
同社では小型化と同時に高密度化も並行して進めていく計画で、2010年には2.5インチで320〜640Gバイト、1.8インチで160〜320Gバイト、0.85インチで15〜30Gバイトの容量を目指す。
また、会場には、Bluetooth内蔵携帯電話を利用してgigabeatの操作を行う参考展示もされていた。これはgigabieatにBluetoothアダプタを装着し、携帯からのコントロールと、gigabeatからBluetooth対応ヘッドフォンやオーディオ機器、カーオーディオへ音楽をとばすというもの。
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