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「P2Pを使用しているな、自宅へいくぞ」 JASRAC、確認電話に注意呼びかけ

» 2004年12月22日 17時58分 公開
[ITmedia]

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、同協会の名前に似た名称の団体から依頼を受けた法律事務所を名乗る電話が、一般のユーザーへ、ファイル交換ソフトの利用状況について尋ねていることを明らかにした。

 電話の主は「日本著作権協会」または「東京著作権協会」から依頼を受けた法律事務所だと名乗り、「ファイル交換ソフトを使用しているか」「使用している場合には、解決のために自宅へ赴く」など、半ば恐喝めいた口調で話を進めてくるという。

 JASRACでは、ファイル交換ソフトによって無許諾で音楽著作物をやりとりすることについては独自の調査を行い、使用者に対しては警告、または法的手段を講じることがある。しかし、今回の事態についてJASRACでは、「日本著作権協会、または東京著作権協会という組織はJASRACと一切関係なく、法律事務所へファイル交換ソフトの利用状況についての調査を行っている事実はない」と困惑の色を隠せない。

 現在のところ、金銭的な被害は発生していないというが、今年4月には「JASRACの依頼でWinnyを使用しているかどうか調査している。使用しているようなので50万円支払え」という架空請求事件も起こっていることから、JASRACでは、新たな詐欺事件にもつながりかねないとして、注意を呼びかけている。

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