DVDレコーダーの定番となっている松下電器産業の「DIGA」にDIGAの2005年春モデルが登場した。ラインアップは、HDD+DVDレコーダーのスタンダードモデルとなる「DMR-EH50/EH60」、VHS一体型の「DMR-EH70」、VHS+DVDの「DMR-ES30V」、DVD単体の「DMR-ES10」の5モデル。いずれの製品も「スゴイがかんたん!」を特徴に掲げており、使い勝手向上が中心のモデルチェンジになっている。まずはスタンダードモデルとなる「DMR-EH50」を試してみた。
HDD+DVDのエントリーモデルに位置する同機だが、内蔵HDDの容量は200Gバイト。他メーカーでは依然として100Gバイト台のモデルがラインアップされている中、スペック的には充実しているといえる。上位モデル「DMR-EH60」との違いは、HDD容量(DMR-EH60は300Gバイト)とアナログBSチューナーの有無だけだ。
デザイン面では、まずDVDドライブの位置が従来のセンターレイアウトから左寄りに移動。前面パネルはスラントしたデザインで、低い位置に設置した場合の操作性を向上させている。厚みは63ミリと、他社の薄型タイプの製品と肩を並べる水準になったが、代わりに奥行きが増した。前モデルに相当する「DMR-E87H」は、274ミリと省スペース性に優れていたが、今回は76ミリプラスの350ミリ。平均的なサイズになってしまったのは少し残念だ。
リモコンは、基本デザインを踏襲しつつ、ジョグを搭載した「かんたんくるくるリモコン」になった。編集作業を指向したものではなく、どちらかといえば4方向キーの代わりに利用したり、可変則再生などの操作に利用する。
2005年春モデル共通の機能となっているのが、クイックスタート機能だ。これは電源OFFの状態でもHDDやDVDドライブを通電状態としておくことで、電源ONの操作からわずか1秒で録画開始や番組表を利用可能にする機能。たとえば、電源OFFの状態からいきなりリモコンの「番組表」ボタンを押すと、すぐに番組表が表示される。
クイックスタートの効果は大きい。同機能をオフにした状態では、起動から画面が表示されるまで19秒かかったが、オンにすると確かに1秒で画面が表示される。これは間違いなく快適だ。ただし、クイックスタートは、その代償として待機電力を大きくするため(9ワット前後)、省エネ派には気になるところ。在宅中は電源入れっぱなし、なんて人はオフにしておいたほうがいいかもしれない。
クイックスタートオン | クイックスタートオフ | |
---|---|---|
画面表示 | 1秒 | 19秒 |
DVD-RAM認識 | 0秒 | 28秒 |
電源オフ | 12秒 | 18秒 |
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