台湾からは、「Premier(拍得麗)」ブランドのデジカメを展開する大手カメラメーカー普立爾科技(中国では普立華)が出展していた。その主力の新製品は、1/1.8型の810万画素CCDをいち早く採用した光学3倍ズーム機「Premier SL-8」だ。光学ファインダーを装備しながらも、液晶モニターは2.5インチと大きく、ボディの奥行きは24ミリと比較的薄い。
デザインに特に見るべき点はないが、平凡な台湾製デジカメと侮ることはできない。なぜなら同社は、こうした自社ブランドのデジカメを手掛けるだけでなく、デジカメの部品や製品そのものを日本の大手メーカーを中心に、中国や欧米など各国企業に対して供給するOEMやODMのベンダーでもあるからだ。
この普立爾を中心とする台湾企業のデジカメは、OEM/ODM製品を含めると世界の出荷台数の1/3以上を占めるというデータがある。つまりPCなどと同じく、外見は日本のデジカメだとしても、中身の大半または一部分は、実は台湾のメーカーが作っている可能性があるのだ。
ドイツのローライのブースでは、光学3倍ズームと2.5インチ液晶を搭載した490万画素機「ローライdp5200」、光学3倍ワイドズームの513万画素機「ローライdr5100」、光学4.8倍ワイドズームの500万画素機「ローライdr5」などを展示していた。
これらの3製品は順に、前述の台湾普立爾の「Premier SL-53」、リコーの「Caplio GX」、同じくリコー「Caplio R1V」の3製品とデザインや仕様がうりふたつである。違いは、製品名と外装のカラーリングくらいだ。
ローライという名門カメラブランドに価値を感じる人にとっては、こちらのほうが買いかもしれない。ちなみにGXもどきの「ローライdr5100」は市内のデパートでは2800元(1元13円で3万6400円)で売られていた。
光景だが、撮る側も撮られる側も日本のそれよりは控えめな印象だ | |
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