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真面目に考えた“カメラ付き”――ソニー「ICD-CX50」レビュー:ビジネスに使えるICレコーダー(1/3 ページ)

» 2005年05月25日 23時56分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーマーケティングが5月21日に発売した「ICD-CX50」は、“ビジュアルICレコーダー”だ。有効130万画素のデジタルカメラを搭載し、録音中に撮影すると、画像がブックマークになるというユニークな機能を持っている。

photo ソニーの「ICD-CX50」

 機能がユニークならデザインもユニークだ。外観はICレコーダーというよりシェーバーに近いスタイル。シルバーの外装は“尻すぼみ”のデザインで、マイクやスピーカーは見あたらない。さらに、ソニーお得意の回転機構を持つカメラ部が“髭剃りっぽい印象”を強くしている。むろん髭は剃れない。

photo 一応、試してみた。やっぱり剃れない
photo カメラ部を前から見たところ。180度回転するため“自分撮り”も可能だ
photo 本体サイズは約45.8(幅)×約101.2(高さ)×約23.5(奥行き ミリ)、約99グラム

 マイクは、カメラ部の横にあった。小さな穴の奥に全指向性マイクが内蔵されている。以前取り上げた「ICD-MX50」に比べて随分と質素だが、しっかりステレオ対応だ。そしてスピーカーはというと、説明書によると液晶画面の上部に内蔵しているらしい。

photo マイクが見あたらないと思ったら、カメラの横にある小さな穴がマイクだった。もちろん左右にある

 一方、本当にないのは電源スイッチだ。代わりにホールド機能があり、回転レンズを回して「HOLD」位置に合わせると、「HOLD」が3秒表示されたあと、画面が消える。また、録音中や再生中にホールドすると、動作は継続してボタン操作だけができなくなる。ICD-MX50も電源ボタンがなかったが、ソニーには何かコダワリがあるのだろうか? 初めて使う人には分かりにくいと思うのだが……。

 液晶画面は、カメラがマウントされているスライド式カバーの下に隠れている。普段は3分の1ほどが見えていて、撮影時にはカメラ部を上にスライドさせて全体を使う仕組みだ。録音中は、ディスプレイを閉めた状態でもカウンター表示が見える。

photo カメラ部を上に押し上げると液晶ディスプレイが現れる。サイズは1.2インチでカラー対応。この妙なギミックが訳もなく嬉しい
photo 録音中の画面。「REC/PLAY」LEDが点灯し、画面内では矢印が回り始める
photo 録音中にディスプレイを閉めてもカウンター表示が見える。カウンターは、「経過時間」のほか、「録音可能時間」、録音日付、録音時刻などに変更可能だ

写真でブックマークの利便性

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