1位 強力な手ブレ補正+長寿命――完成度を高めた新LUMIX
3位 Wチューナーで“おまかせ度”が増したスゴ録――「RDR-HX92W」
4位 コントラスト比10000:1で“漆黒の黒”を――エプソンがHTPS向け新技術
5位 “デジタル版GR1”を予感させる本格志向――リコー「Caplio GX8」
6位 ついに登場した“まる録”付きハイビジョン録画機――ソニー「RDZ-D5」
7位 真面目に考えた“カメラ付き”――ソニー「ICD-CX50」
8位 マクロレンズを使いこなす――キヤノン「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」
今週は、松下の薄型デジカメ「LUMIX DMC-FX8」の“発売前速攻レビュー”が1位を獲得した。現在人気の「2.5インチの大画面液晶を載せた薄型デジカメ」のブーム火付け役となった昨年後半のヒットモデル「DMC-FX7」の後継機だけに、ユーザーの注目度も高かったのだろう。最近は“大画面液晶の薄型”が各社から続々と登場しているが、独自の光学手ブレ補正機能を搭載したLUMIXは、今後も他社の追随を許さないだろう。
FX7のデキが良すぎただけに、FX8はマイナーチェンジにとどまっているのだが、最大の改良点は「バッテリー寿命の向上」だ。部品の配置見直しや基板の再設計などで、ただでさえ小さなボディの内部スペースを増やし、そこへ大容量タイプのバッテリーを載せることで最大撮影枚数を従来の2.5倍となる300枚(CIPA規格)にまで増やした。
ただし、内蔵の専用リチウムイオン充電池の容量は710mAh→1150mAhと約1.6倍にしかなってない。さすがに容量を2.5倍にしたバッテリーは、いくらなんでも大きすぎて搭載できないからだ。
そこで松下はなにをしたかというと、「使う電力を少なくすれば長持ちする」とばかりに省電力化を実施。具体的には画像処理エンジンを従来のビーナスエンジン IIから、省電力タイプのビーナスエンジンプラスに変更した。
ここで注意したいのが、「省電力」だからといって「II」よりも「プラス」の方が性能が上というわけではないということだ。それを裏付ける証拠に、2月8日に発表されたLUMIX新製品で単三電池駆動対応の6倍ズーム機「DMC-LZ2」にはビーナスエンジンプラスが採用されているが、高倍率12倍ズーム機「DMC-FZ5」はビーナスエンジン IIが使われている。
同時に発表された2台の500万画素機で、それぞれ別の画像処理エンジンを使っているのだ。その理由を同社に尋ねたところ「FZ5は画質優先、LZ2は省電力優先のため」という返事が返ってきた。つまりイメージ的には「II」はスピードや馬力はあるが燃費が悪い“レーシングカー”、「プラス」はスピードや馬力はそこそこだが燃費は抜群の“ハイブリッドカー”といったところか。
となると、FX8よりもFX7の方が、もしかしたら画質は良いのでは……。この質問も同社にぶつけてみたところ「実はFX7にビーナスエンジンIIはオーバースペックだった」との答え。うむむ……。
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