レビュー
» 2005年06月07日 00時46分 UPDATE

レビューファミリー向けデジ一眼のスタンダードになるか――ニコン「D50」 (1/4)

ニコンのデジタル一眼レフ機の中で、操作系が最もシンプルで、価格が最も手頃なモデル「D50」が登場する。「こどもスナップ」モードの搭載など、ファミリーユースを意識したというが、果たしてその実力は?

[永山昌克,ITmedia]

 4月末に発売した「D70s」に続き、ニコンからもう一台のエントリー向けデジタル一眼レフ機「D50」が登場する。主なスペックのうち、610万画素CCD、Fマウントレンズ対応、2.0型液晶モニター、倍率0.75倍のファインダー、5点AFなど、D70sと共通している部分は多い。

photo レンズキットに付属の標準ズームを付けた「D50」。ボディおよびレンズキットの発売予定は6月29日。レンズ単体は10月発売予定。今回は未使用だが、さらに望遠ズームを加えた「ダブルズームキット」も6月に発売予定だ

 ボディは、D70sよりも幅が7ミリ、高さが9ミリ、奥行きが2ミリ小さく、本体重量は60グラム軽い。およそ一回りはコンパクトになったことは確かだが、2台を並べて見比べない限りは、その差は分かりにくい。またD50の市場想定価格は9万円台と、約10万円のD70sに比べてわずか1万円しか変わらない。

photo 左が4月発売の「D70s」で、右が「D50」。基本デザインや外装の質感に大きな違いはないが、D50のほうが全体に小ぶりで、高さが特に低い。D70sにある被写界深度のプレビューボタンや、サブコマンドダイヤルはD50では省かれた

 ただし、レンズキットの場合はもう少し価格差が開く。D70sのレンズキットには、従来どおりの標準ズーム「AF-S DXズームニッコールED18〜70mm F3.5〜4.5G(IF)」が付属する。このレンズやバッテリー、メディアも含めた使用時の総重量は約1075グラムで、市場価格は約13万円だ。

photo D70s(左)よりも表面積が狭いにもかかわらず、D50(右)のほうがボタンのサイズが少し大きい上に、ボタンの配置間隔に余裕があることに注目。PCとの接続端子は、D70sはUSB2.0(Full-Speed)で、D50はUSB2.0(Hi-Speed)を装備する

 対するD50のレンズキットには、より小型軽量の標準ズーム「AF-S DXズームニッコールED18〜55mm F3.5〜5.6G」が付属し、使用時の総重量は約830グラムとずいぶん軽い。また、市場想定価格は10万円台になる見込みだ。

photo 標準ズーム「AF-S DXズームニッコールED18〜55mm F3.5〜5.6G」は、35ミリ判換算で約27〜82.5ミリ相当の焦点距離をカバーする。ピントリングが狭く、マニュアルフォーカスの操作は不便だが、写りは悪くない

 これからデジタル一眼レフ機を始めようとする人には、D50のレンズキットのほうが取っ付きやすいだろう。価格差はもちろんだが、この重量差は、撮影のフットワークに大きな影響を与えるはずだ。では、D70sレンズキットの価値は何かといえば、こちらはテレ側の焦点距離や、テレ側の開放F値の面でD50レンズキットを上回る。

 ボディ側の主な違いは、D70sの記録メディアはコンパクトフラッシュだが、D50ではSDメモリーカードを新採用したこと。またD50では、ブラックのほかにシルバーモデルを選べることや、シーンモードのひとつとして、子どもの肌をきれいに再現する「こどもスナップ」モードを搭載したことなどが挙げられる。そのほかに、いくつかの機能や操作面に改良や差別化がある。

photo 同クラスのライバル機、たとえばキヤノン「EOS Kiss Digital N」やペンタックス「*ist DS」に比べると、ボディはやや大きくて重い。ただその分、手の大きなユーザーでも持ちやすい

 両機とも手軽なエントリーモデルに違いないが、よりファミリー層を意識した製品がD50といっていい。

photo ブラックとシルバーのD50を2台並べてみた。精悍なイメージで、低価格の割には多少高級に見えるのはブラック、明るく親しみやすい印象を受けるのはシルバー。どちらも樹脂外装で、質感はほとんど同じだ

ホールド感やボタンの操作感がすこぶるいい

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