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ポップな“雑貨感覚”シンプルプレーヤー「v@mp c@ndi series」レビュー(2/2 ページ)

» 2005年07月11日 13時31分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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操作もシンプル

 再生可能なファイルはMP3とWMAで、対応ビットレートはMP3が8〜320Kbps、WMAが32〜192Kbps。Windows DRMにも対応する。転送ソフトは付属しておらず、ドラッグ&ドロップもしくはWindows Media Playerにて転送する。

photo 「マイコンピュータ」からは「CANDI」として認識される

 左右の各側面に3つずつボタンが用意されており、それぞれに「再生/停止」「早送り」「早戻し」、「音量アップ」「音量ダウン」「再生モード切り替え」の機能が割り当てられている。再生モード切り替えで選択できるのは、「通常再生」と「ランダム再生」「再生中の曲を繰り返す(リピート1)」の3通り。上部にはヘッドフォン端子、側面にはUSB端子が設けられている。

photo 側面

 再生ボタンを長押しすると電源がオンになり、再生が開始される。フォルダ構造にも対応しているが、MP3ファイルのID3タグには対応しておらず、MP3を再生する場合にはファイル名の冒頭に「01_」などの文字列を追加しておかないと、ファイル名の頭文字順に再生されてしまう。

 WMAでライブラリを構築しているならば問題は少ないかもしれないが(Windows Media Playerでリッピングを行うと自動的にファイル名の冒頭に「01_」の文字列が追加される)、MP3でライブラリを構築している人も多いはず。改善を期待したいところだ。

 液晶を搭載していないので、状態の確認はLEDの色と点灯の仕方で確認することになる。通常モードで再生中は「緑/点滅」、リピート1で再生中は「赤/点灯」、ランダム再生中は「緑赤/交互点滅」となる。

 操作に伴う電子音は用意されていないので、最初はどの操作をしているのか戸惑うかもしれない。しかし、行える操作自体が単純なこともあり、しばらくさわっていれば慣れるだろう。ただ、電源のオン/オフが同じ操作(再生/停止ボタンの長押し)なので、電源を入れた直後にそのまま電源を切ってしまうことがあった。電源オン時ぐらいは電子音で知らせてくれてもいいと思う。

 充電はUSB経由で行い、約2時間の充電で約5時間に再生が可能。充電中はLEDが赤く点灯し、充電が完了すると緑に変わる。もちろん、USBメモリとしても利用可能だ。

photo パッケージにはショートタイプのUSBケーブルが付属する

まさに雑貨感覚――カジュアルに身につけたい人向け

 本製品は最大で1Gバイトの容量を持つものまでが用意されるが、液晶の非搭載やID3タグへの未対応など、正直、本格的なオーディオプレーヤーとして考えるにはやや物足りない点が多い。無音部分にかすかにホワイトノイズを感じるのも気になる。

 しかし、かわいらしい雑貨のような質感と低価格、身につけていてもまったく重さを感じない軽量さは評価されるべきだろう。特に雑貨のような質感についてはエヌエイチジェイ側でも意識しているようで、パッケージも透明なプラスチックを使った円筒形のデザインとなっており、AV製品らしからぬイメージを演出している。

photo パッケージはAV製品というより雑貨のような仕上がり

 オーディオプレーヤーとしてバリバリ使い込むというよりも、雑貨感覚で身につけ、「USBメモリ+プレーヤー」としてカジュアルに楽しむ製品ととらえた方がよさそうだ。

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