ボディ背面の上部には、3つのボタンが並んでいる。左の2つは、最近の同社製品ではおなじみのもので、撮影と再生のダイレクトボタンである。ボタンタッチで撮影モードと再生モードの切り替えができるほか、どちらかのボタンを押して起動や終了の操作ができる。
その右にあるのは、新設された動画用の撮影ボタンだ。従来までのEXILIMシリーズとは異なり、静止画モードと動画モードの切り替えがなく、この動画ボタンを押すことで、いつでも動画撮影を開始できる。また動画撮影の最中でも、ボディ上部のシャッターボタンを押せば、動画は一瞬途切れるものの、動画と静止画の同時記録ができる。
動画のスペックは、フレームサイズが640×480ピクセルで、フレームレートが30fpsとなり、MPEG-4圧縮のAVIムービーをカード容量まで連続記録できる。同じくMPEG-4動画が撮れる「EXILIM PRO EX-P505」に比べると、音声がステレオではなくモノラル録音であることや、動画撮影中の光学ズームが使用できないなどの制約はある。ただし、動画の専用ボタンや、静止画の同時記録の機能は、EX-P505にはない利点だ。
動画に関する付加機能も見逃せない。シャッターを押した5秒前から録画を開始するパストムービー、シャッター押した前後の8秒間を記録するショートムービー、無声映画の雰囲気で画面がモノクロになり、速度が速くなるサイレントムービー、撮影した動画から9コマの静止画を切り出すモーションプリントなど、EX-P505から受け継がれたユニークな動画機能を備える。
またカメラ内での動画編集機能としては、ファイルの分割や結合はできないが、前後または中間の不要部分カットして上書き保存する機能がある。
一方、静止画の機能としては、AF補助光や9点マルチAF、シャッターチャンス優先で撮影できるクイックシャッター、シームレスで切り替わるマクロ機能、100枚をわずか10秒でコマ送りする高速再生、光量不足を自動補正するフラッシュアシスト、斜めから撮影した長方形の被写体を真正面から撮ったように自動補正するビジネスショットなどを搭載。非常に多機能であり、撮影の自由度は高いといえる。
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