キヤノンは8月23日、ハイアマチュア向けのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「キヤノン EOS 5D」を10月上旬より販売すると発表した。価格はオープンだが、市場価格は40万円を切る見込み。「スピードライト 420EX」の後継となる外部ストロボ「スピードライト 430EX」も同時に発表された。価格は3万3000円。
新製品は最上位機種「EOS-1Ds Mark II」と同サイズとなる、35ミリフルサイズのCMOSセンサーを採用した。有効画素数こそは約1280万画素とEOS-1Ds Mark II(約1670万画素)に比べて少ないものの、新開発された「9点+アシスト6点AF」やデジタル一眼レフカメラとしては大型の2.5インチ液晶などを備える。
搭載されているCMOSセンサーのサイズは35ミリフルサイズ(35.8×23.9ミリ)。レンズ装着時の画角は35ミリ一眼レフと同じとなり、自然なフレームワークが行える。特に広角レンズと組み合わせた場合には、遠近感の強調された迫力ある写真を撮ることができる。レンズマウントはEFマウントで、EOS 20DやEOS Kiss Digital Nなどで使用可能なEF-Sマウントレンズには対応していない。
新開発の「9点+アシスト6点AF」は、9点の測距AFセンサーだけではなく、フレーム中央部分にアシストセンサーを6点追加したもので、より高精度な測距とピント合わせが可能になった。映像処理エンジンには「DIGIC II」が搭載されており、約60枚(JPEG ラージ/ファイン)の連続撮影が行える。最大連続撮影速度は約3コマ/秒。EOS 20Dと同じく約0.2秒の高速起動やCFカードへの高速書き込みなどもサポートされている。
シャープネスやコントラスト、彩度などがプリセットされた「ピクチャースタイル」機能を新搭載しており、「スタンダード」「ポートレート」「風景」「ニュートラル」「忠実設定」「モノクロ」の6種類から任意のスタイルを選択できる。なお、各スタイルのパラメーターはカスタマイズすることも可能だ。
2.5型の背面液晶は上下左右ともに170度の視野角を持つほか、交換式のフォーカシングスクリーンや、21種57項目にも及ぶカスタマイズ機能も備えている。記録メディアはCFカード/マイクロドライブ(2Gバイト以上も使用可能)。撮影モードとしてJPEG 6種類(ラージ/ファインからスモール/ノーマル)とRAWが選択可能で、JPEGとRAWの同時期録も行える。
スピードライト 430EXは、画面サイズ対応自動ズーム制御や色温度情報通信機能を搭載するEOSシリーズ対応の外部ストロボ。24ミリ〜105ミリまでのオートクイックズームやバウンス、モデリング発光機能、ワイヤレススレーブ機能なども備えている。
EOS 5Dの主なスペックは以下の通り
製品名 | EOS 5D |
---|---|
形式 | ストロボ内蔵デジタル一眼レフ |
レンズマウント | キヤノンEFマウント |
撮像素子 | 35.8×23.9ミリ、有効約1280万CMOSセンサー |
ISO感度 | ISO 100〜1600相当、ISO50/3200相当の感度拡張が可能 |
記録画素数 | 4368×2912/3168×2112/2496×1664 ピクセル |
記録方式 | RAW/JPEG(12ビット) |
AF方式 | TTL二次結像位相差検出方式/9点+アシスト6点AF(EV -0.5〜18) |
シャッター | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター |
露出制御 | 全自動、プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル、E-TTL II自動調光 |
シャッタースピード | 1/8000〜30秒(1/3、1/2段ステップ)、バルブ |
ホワイトバランス | オート、太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、ストロボ、マニュアル、色温度指定 |
連写機能 | 連続撮影速度:最高約3コマ/秒、連続撮影可能枚数:約60枚(JPEG ラージ/ファイン)/約17枚(RAW)※キヤノン純正512MバイトCFカード使用時 |
液晶ディスプレイ | 2.5型TFT液晶ディスプレイ |
記録メディア | コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ |
電源 | 専用リチウムイオン充電池(BP-511A/511/514/512) |
撮影可能枚数 | 約800枚(フラッシュなし、常温、BP-511A使用時) |
サイズ | 152(幅)×71.5(奥行き)×113(高さ)ミリ |
重さ | 約810グラム(本体のみ) |
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