ITmedia NEWS >

“自宅の壁を水族館化”計画大画面を映画観賞以外にも使い倒す〜第1弾〜(4/4 ページ)

» 2005年09月10日 04時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

スクリーンセーバーなのに、自由に海底散歩も可能な「OceanDive」

 さらに、その上を行くともいえるのが「OceanDive」である。試用版をダウンロードして動かしてみると、視点が固定ではなく、ゆっくりと動いていくのに驚く。まさに、バーチャルダイビングという感じだ。しかも、製品版では視点を自由に操作可能な“Explore Mode”も装備している。もちろん、1280×720解像度にも設定可能なので、迷うことなく、こちらも19.99ドルを支払い、制限を解除した。

photo SCS Softwareの「OceanDive」は視点の移動が心地よい海底風景モノ。ほかのスクリーンセーバーと同様に、あらかじめ用意された複数のシーンが自動的に切り替わっていく通常モードのほか、海中を自由に動き回れるExplore Modeも用意されている。ただし、当然ながら“世界の果て”はある。移動操作はマウスでもOK

 このExplore Modeには、ゲーム要素も盛り込まれている。海底浮遊を楽しみつつ、隠されたコインを探し出すことで、新たな風景が追加されるという仕組みだ。

 登場する魚は、Clownfish(カクレクマノミ)、Zebra Fish、Angelfish、Stingray(エイ)、サメ、タコなど、かなり幅広い。岩に開いた小さな穴からは、ウツボが飛び出してきたりもする。動きに関しては、あまりリアルではないのだが、魚の種類ごとに泳ぐ速度にメリハリがつけられている点がそれっぽい。ゆったりと回遊するタコやウミガメの横を、小魚の群れが猛スピードで通り過ぎていく様はなかなかの見ものである。“絵”としてのまとまりは「Sharks, Terrors of the Deep」に軍配が上がるが、「OceanDive」は豊富な仕掛けで楽しませてくれる。

photo 収録されている生き物の種類は豊富で、しかも、同じ画面内に多数が出現するのは圧巻。海草などもちゃんと揺らいでいる。タコも登場し、そのゆっくりとした泳ぎと、軽快に泳ぎ回る遠くの小魚の群とが実に対照的だ

 ただ、視点が動かせる分、処理は複雑で、それなりのマシン性能が必須となる。「Sharks, Terrors of the Deep」は、Pentium/200MHz以上のCPUと、DirectX 7レベルの描画性能で動作するので、敷居はかなり低い。しかし、この「OceanDive」では、1GHz以上のCPUとDirectX 9レベルの3Dアクセラレータが揃っていないと、本来の表面質感での滑らかな表示は望めない。最初にCeleron/2GHz+オンボードグラフィック(ATi RS300/IXP200)のマシンで試してみたところ、やはりダメダメで、Pentium4/3GHz+GeForce 6600GTへ変更して、ようやくそこそこ滑らかな描画が得られた。

 今回紹介したのは、結果的にどれもスクリーンセーバー(ただし、単独アプリケーションとしても実行可能)になってしまったが、本格的な3Dダイビングゲーム「Diver: Deep Water Adventures」も近々リリースされるようだ。これも発売されれば試してみたいが、冒頭で書いたとおり、あまり本格的だと、それはそれでプロジェクター大画面には適さないかもしれない。

 さて、次回のネタはというと、「風景」「鉄道模型」あたりを狙っている。ただし、商品の到着を待っているソフトが1本あるので、いつ掲載するとは宣言できないのが困ったところだ。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.