これまでのエプソン機の評価と言えば、「リビングで使う明るさ重視のプロジェクターとしてはいいが、遮光した部屋での画質は並で、ナチュラルだが印象の薄い製品」といったものが多かったように思う。
しかし、コントラストの大幅な改善とともに練り込まれたTW600の映像美は、ナチュラルさはそのままに、より印象深いものへと進化した。これは本文中でも述べたように、D5パネルだから良くなったといったものではなく、すべてを再設計したが故のもの。
明るさと画質は両立できないというのが、これまでのフロントプロジェクターの常識だったが、その常識を見事に覆し、明るいところから暗いシアタールームまで、状況に応じた高画質を楽しめる。開発陣の気合いが伝わってくるような、完成度の高い1台である。
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