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手ブレ補正の次は“明るさ”、松下が「LUMIX」シリーズ3機種を発表(2/2 ページ)

» 2006年02月14日 16時22分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 「DMC-TZ1」は、“旅”をコンセプトにしたコンパクトデジカメだ。1/2.5型の637万画素(有効500万画素)CCDを搭載し、ポケットに入る寸法ながら光学10倍ズーム(35mm換算で35〜350mm)と光学式手ブレ補正ジャイロを備えている。やはりF2.8の明るいレンズとISO1600相当の高感度撮影モードを搭載し、手ブレを抑えながら撮影が行える。

photo 「DMC-TZ1」はシルキーシルバー、シャンペンゴールド、コンフォートブルーの3色展開。オプションとして本革ケースや本革ストラップ、水中撮影用のマリンケースなども用意する

 コンパクトになった理由の1つは、新開発の屈曲・沈胴式ライカDC VARIO-ELMARITレンズだ。「光学10倍ズーム搭載モデルとしては世界最小サイズ」(同社)で、EXズームとの併用(最大300万画素)なら、最大12.5倍の望遠撮影も可能になるという。

 旅に役立つユニークな機能も搭載した。たとえば、「ワールドタイム機能」は、液晶画面に表示した地図から行き先を選ぶだけで時刻表示を現地時間に合わせるというもの。また、飛行機の窓から風景を撮影するときに便利な「空撮」モード、明るい海岸を想定した「ビーチ」モード、オプションのマリンケース(DMW-MCTZ1)を使用して水中撮影するときに最適な「水中」モードなど計18種類のシーンモードを用意している。

photo オプションのマリンケース(DMW-MCTZ1)

 たとえば空撮モードでは、飛行機の窓越しでもピントが合うよう、焦点距離を無限大に自動設定。また水中モードでは、「一般的にはG(緑)を基準に色調を調整するが、水中モードではB(青)を使って色を調整する。またコントラストなども最適化する」という。

photo 空撮モードやビーチモードなど、旅行に適したシーンモードを搭載する

 このほか、旅行の出発日を設定することで撮影時に旅行の何日目かを情報として記録する「トラベル日付」、16;9のワイド写真を撮影できるアスペクト比切り替えモードなどを搭載。ワイドVGA(848×480ピクセル)サイズの動画撮影機能も備えた。液晶モニターは2.5型/20.7万画素で、DMC-FX01と同様、明るい場所で液晶の輝度をアップする「パワーLCD」機能や「ハイアングルモード」を利用できる。

 外形寸法は、112(幅)×58.1(高さ)×40.2(厚さ)ミリ。SDカードやバッテリーを含む撮影重量は約262グラム。付属のリチウムイオンバッテリーパック(1000mAh)で約250枚の連続撮影が可能だ。パッケージには、バッテリーチャージャー、AVケーブル、USBケーブル、CD-ROMなどが付属する。

乾電池対応のエントリーモデル「DMC-LS2」

 「DMC-LS2」は、LUMIXシリーズのエントリーモデルとなる乾電池対応機だ。「手軽に入手できる乾電池に対する根強い需要に応える」(同社)としており、同社のオキシライド乾電池を使用した場合で約250枚、別売の充電式ニッケル水素電池(HHR-3XPS)使用時は約420枚の長時間撮影が行える。電池設定メニューで電池の種類を選択することにより、電池特性に応じて制御を最適化する機能も備えた。

photo 「DMC-LS2」。色はシルバーのみ

 CCDは500万画素で、光学式手ブレ補正ジャイロと画像処理LSI「ヴィーナスエンジンプラス」を搭載する。ズームレンズは35mm換算で35〜105mmの光学3倍。EXズームと併用すれば、最大3.8倍となる(300万画素モード時)。もちろんF2.8だ。

 記録メディアには、SDカードのほか、内蔵の14Mバイトメモリを使用できる。液晶モニターは2型/8.6万画素で、上記の2モデルと同様にハイアングルモードを採用するが、パワーLCD機能は備えていない。

 外形寸法は、110.5(幅)×53.5(高さ)×30.9(厚さ)ミリ。撮影時重量は約186グラム。ビデオケーブル、USBケーブル、PC用ソフトのCD-ROMなどが付属する。

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