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» 2006年03月30日 11時40分 UPDATE

レビュー:撮った後でも手ブレ補正ができる――オリンパス「μ810」 (1/5)

コンパクトデジカメでトレンドの「ブレ対策」に、“撮影後の手ブレ補正”という新提案を持ってきたのがオリンパスの「μ810」。デザインや操作性など基本性能も大幅に改善されたこの注目機の実力を探ってみた。

[小山安博,ITmedia]

 光学手ブレ補正や高感度による「ブレ対策」が今のデジカメのトレンドだ。最近では、レンズや撮像素子を動かしてスローシャッター時の手ブレを防ぐ光学手ブレ補正と、高ISO感度を使って速いシャッタースピードを確保して手ブレと被写体ブレを防ぐ高感度撮影を組み合わせた製品も多く登場してきている。

 もちろん、そのどちらの方法を使ってもブレを補正する限界はあり、そして撮影した後にブレに気づいたときにはもう遅い――というのは当然だろう。その「後の祭」を解消する興味深い機能を搭載したのが今回登場したオリンパスの「μ810」だ。

 新たに搭載された「電子手ブレ補正機能」は、世界初という撮影後の手ブレ補正を実現。あくまでソフトウェア処理ながら、ブレてしまった写真を手軽に補正できる仕組みとして注目される。

photo 薄型コンパクト、生活防水のμ810

ボタン配置の見直しで操作性が向上

 μ810は、生活防水を備えた「μシリーズ」の最上位モデルに位置づけられ、有効画素数800万画素1/1.8型CCDを搭載する。昨年の「μ DIGITAL 800」からガラリとデザインを変え、くさび形というシャープなスタイルに変更になった。見た目の柔らかさがなくなり、賛否両論があるかもしれない変更だが、デザインはだいぶよくなったと思う。

photo 上部は電源ボタンとシャッターボタンだけのシンプルなデザイン

 くさび形のボディは、本体を上から見るとシャッターボタン側が厚く、レンズ側にいくにしたがって細くなっていく形状。独特のデザインだが、構える際に重要なシャッターボタン側に一定の厚みがあるのでそれなりに持ちやすい。

photo レンズ側が細くなっていくくさび形のデザイン。意外に持ちやすいカタチだ

 本体は光沢のあるステンレスボディで、質感は高く高級感もある。ただ、ステンレスはつるつるとして滑りやすく、前面にはオリンパスのロゴ入りのエンブレムがあるが、特に滑り止めとしての効果はないので、持つときは注意したい。

 背面には2.5インチ約23万画素のTFT液晶を搭載する。視野角や画面の色の正確さは平均的な印象。低価格なコンパクトデジカメだと、サイズは2.5インチでも画素数が少ない場合も多いが、これは23万画素と十分な解像度だ。

photo 本体背面。ボタンは液晶の左右ではなく1カ所にまとめられた。コンパクトデジカメにしてはボタン数が多いので、操作を覚えればアクセスしやすい。モードダイヤルからTv/Avが省略されたのは、より初心者向けにした、ということだろうか

 背面のボタンは、すべて液晶右側に配置され、ズームレバー、モードダイヤル、十字キーが並ぶ。μ DIGITAL 800と比べて十字キーの周囲に4つのボタンが新設されており、それぞれメニューボタンや手ブレ補正ボタン、ディスプレイボタン、削除ボタンとなっている。μ DIGITAL 800は液晶の左側にもボタンが並んでいたが、それを配置しなおした格好だ。

 各ボタンの機能が変更されている点も見逃せないだろう。大きな変更点は十字キーの上に露出補正が割り当てられた点。これまではメニューから露出補正をしなければならなかったのだが、これが1ボタンでアクセスできるようになったのはうれしい。十字キーの下にはセルフタイマーボタンで、マクロが左、フラッシュが右にそれぞれ割り当てられている。

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