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3CCD搭載の“Everio”が登場、カラフルな低価格モデルもラインアップ(2/2 ページ)

» 2006年05月09日 20時27分 公開
[ITmedia]
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 光学10倍ズーム(静止画では8倍)レンズは、35mm換算で46.2〜462ミリ。低分散ガラスレンズを使用して色収差の低減を図った。30Gバイトの内蔵HDDには、SD-VIDEO準拠のMPEG-2 PSを7時間10分録画できる(エコノミーモードなら最大37時間30分)。

photo 光学ユニット。

 画像処理LSIには、動画と静止画の画像処理を独立して行える「メガブリッド」を採用。動画ではスーパーハイバンドカメラ回路を介してノイズを低減させる一方、静止画では高次補完処理やピクセル適応型DNRにより「プリント時のクッキリ感を重視した」画作りを行う。

 さらに画質設定をブラッシュアップした新しいカラーアルゴリズムが、人を撮影する際に重要な肌色と風景撮影に有効な緑色の再現性を向上。同社miniDV機と比較して肌色の彩度(色ゲイン)は25%、明度(輝度)は8%アップしているという。

 静止画撮影では、上位モデルならではのマニュアル機能を充実させている。オートブラケット撮影をはじめ、絞り優先モード、ポートレートモードなどを搭載。撮影済み静止画の露出情報をグラフ表示する「ヒストグラム表示」も用意した。

 外形寸法は74(幅)×73(高さ)×125(奥行き)ミリ。2.7型のワイド液晶モニター、SDカードスロットなどを備えながら、撮影時重量約510グラムに抑えた。製品パッケージには、バッテリーパックやACアダプター、リモコン、USBケーブルなどにくわえ、Windows/Mac OS用のDVD作成ソフトを収録したCD-ROMが同梱される。

カラフルなエントリーモデル

 一方の「GZ-MG47」は、1/5インチ133万画素CCDと20GバイトHDDを組み合わせたエントリーモデルだ。さらに「シルキーホワイト」「パウダーピンク」「ミスティブルー」という3色のカラー展開により、「携帯電話のような感覚で、よりカジュアルに使えるEverio」(同社)を目指す。これまでのラインアップがminiDVなどからの買い替えユーザーを想定していたのに対し、新たに若い女性などのビギナー層を取り込みたい考えだ。

photo 「GZ-MG47」
photo 「シルキーホワイト」「パウダーピンク」「ミスティブルー」

 GZ-MG47は、内蔵HDDに約4時間50分の動画を撮影可能(エコノミーモードで最大約25時間)。オートLEDライトやSDカードスロット、2.7型ワイド液晶モニターなどにくわえ、F1.2の明るいレンズも特徴だ。光学ズームは15倍(35mm換算で36.1〜541.5ミリ)。専用DVDライターと組み合わせてPCなしのDVDビデオを作成を可能にした「ダイレクトDVD作成」機能なども搭載している。

 外形寸法は68(幅)×69(高さ)×109(奥行き)ミリ。バッテリーを含む撮影時重量は約410グラム。Windows/Mac OS用の画像編集ソフトとDVD作成ソフトを標準添付する。


 同社モバイルAV事業統括兼カムコーダーカテゴリー長の中沢隆平氏は、2006年度のHDDタイプビデオカメラの世界市場を前年比250%の200万台と予測。同社では、そのうち130万台を販売する計画だという。「昨年の販売台数は、店頭消化ベースで約70万台。2006年度は、それを2倍近くまで広げていきたい」と胸を張った。

photo 同社の販売計画
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