7月9日、神戸サンボーホールで、「第6回レスキューロボットコンテスト」の予選会が開催された。
レスキューロボットコンテストは、大規模都市災害における救命救助活動を題材としたものだ。設定されているストーリーは次の通り。
ここは『国際レスキューロボット研究所』*1。この研究所では、レスキュー技術の評価と訓練のために、コンテスト形式で実験が行われている。研究所内には、大地震で倒壊した市街地を模擬した6分の1スケールの実験フィールドが用意されており、今まさにレスキュー訓練が開始されようとしている。今回の状況設定は次の通りである。
そこで、遠隔操縦のレスキューロボットの出動だ。ロボットから送られる映像をたよりに、一刻も早く瓦礫や障害物を取り除き、レスキューダミーを優しく助け出し、安全な場所へ運ぶことが任務である。
(パンフレットより)
レスキューロボットコンテストの特徴として、実際に助け出す作業を対象にしているということがある。
実際の救助活動(いわゆるレスキュー)は、要救助者を探し出すというSearchのフェーズと、探し出した要救助者を救い出すというRescueのフェーズとに分かれる。注目を浴びるのはRescueフェーズだけど、時間がかかるのはSearchのほうだ。しかも危険性も高い。だからそこをロボットにやらせよう。先日のIRS-Uの訓練にしても、Robocupレスキューにしても、このような考え方からロボットはSearchを行うものになっている。
でも、レスキューロボットコンテストは、あえてSearchとRescueの両方のフェーズを対象にしている。Robocupレスキューもそうなのだけど、Searchを目的とした競技会は、観戦するには地味なのだ。フィールドの中をロボットがごそごそ動き回っているだけで、今なにが起きているのかが見てる人にはわかりにくい。その点、Rescueはとにかくダミーをロボットで搬送するというわかりやすい動きがある。
*1架空の組織
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