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» 2007年02月09日 03時01分 UPDATE

小さな本格派、画質重視の20V型“REGZA”「20C2000」 (1/3)

東芝“REGZA”の「20C2000」は、上位機種に匹敵する画質を備えた小型液晶テレビだ。IPS液晶パネルに上位モデルと同じ映像エンジン。20インチクラスでは、ほかに例がないほど画質を優先している。

[本田雅一,ITmedia]

 東芝が発売した“REGZA”「C2000シリーズ」の20インチモデル「20C2000」は、上位機種に匹敵する画質を備えた小型液晶テレビだ。大画面テレビに世の注目が集まる中、どのメーカーも20インチ程度のテレビは画質より価格優先の製品設計を行っており、画質面で評価できる製品は皆無だった。

 しかし、20C2000はデスクサイド、ベッドサイドに置いて手軽に使える20V型ワイド液晶パネルながら、ハイエンドの「Zシリーズ」と同じ映像エンジンが与えられている。これほど画質にこだわった小型デジタルハイビジョンテレビは実に珍しい。

photo 「20C2000」は2月1日発売予定。外形寸法は570(幅)×475(奥行き)×325(高さ)ミリ/重量は11.3キロ

 現在、東芝のREGZAシリーズは、画質、操作性、ネットワーク機能など、あらゆる面でハイエンドの位置付けとなる「Zシリーズ」、Zシリーズと同じ映像エンジンを搭載しながらも一部機能を削減して低価格化を図った「Cシリーズ」。Cシリーズと共通のプラットフォームで内蔵HDDによる録画機能を備える「Hシリーズ」の3つがある。

 CシリーズはREGZAのローエンドになるのだが、そのローエンドシリーズにも「メタブレイン・プロ」とIPS方式の液晶パネルを採用しているのがポイントだ。メタブレイン・プロに関しては、本誌でも何度か取り上げたことがあるのでご存知の方も多いだろう。メタブレイン・プロには、高画質化に必要な映像処理回路だけでなく、デジタル放送対応テレビに必要な基幹要素がすべて含まれている。

 このため、製品ごとに、環境光センサーと連動したバックライト調整がない、あるいはユーザーが自在に色をコントロールできる「カラーイメージコントロール・プロ」や、シャープネスをパートごとに最適化する「ディテール・リアライザー」といった違いはあるものの、初期設定における絵作りが映像処理の演算精度などは、全シリーズ共通の仕様になっている。つまり、LAN HDD録画や「4th Media」対応、DLNA対応、ダブルチューナー搭載といった機能面を除いた画質部分のみを取り出すと(解像度は別にして)、最上位シリーズと最廉価シリーズの画質差が比較的小さい。

photophoto リモコンとEPG画面

 これは20インチとシリーズ中もっとも小さな20C2000でも同じだ。デジタルチューナーやMPEGデコーダー部、番組表デザインや操作レスポンスなどに至るまで、ほかのREGZAと全く同じ。パネルサイズだけが20インチ(解像度はワイドXGA)になっている。

 最初にこの企画を聞いたときは、“なんだ、小さいサイズになっただけか”と思ったのだが、大手量販店に出向いてこのクラスの製品を見回して驚いた。単純に上位機種を縮小するのではなく、画質、機能の両面できちんと作り込まれた製品がないからだ。普段、32インチ以上のテレビ製品をチェックしているが、20インチクラスの製品は試聴することがほとんどないため、現状を見誤っていたようだ。

 そうした中にあって、20C2000は圧倒的にクオリティが高い。画質に関しては後述するとして、ハイビジョン放送をフルデコードし、上位機種と同じリモコン、同じ番組表、同じ操作性、同じ画質モード、同等の質感を備えており、絵作りも若干の味付けの違いこそあれ基本的には共通。入力端子もHDMI×2をはじめとして豊富だ。これほど凝った仕様の20インチはほかにない。

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