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東芝、真空ポンプで「いつでもおいしく炊ける」炊飯器

» 2007年07月04日 16時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 東芝コンシューママーケティングは7月3日、圧力IH保温炊飯器の新製品2機種4モデルを8月1日より販売開始すると発表した。

 販売されるのは鍛造ダイヤモンド釜を備えた上位モデルの「RC-10VSA」(1リットル)「RC-18VSA」(1.8リットル)、スタンダードモデルの「RC-10VWA」(1リットル)「RC-18VWA」(1.8リットル)で、価格はいずれもオープン。実売想定価格はRC-10VSAが8万円前後、RC-18VSAが8万5000円前後、RC-10VWAが6万円前後、RC-18VWAが6万5000円前後。

photophotophoto RC-10VSA/RC-18VSAのカラーはシャイニングシルバー、シャイニングローズ、シャイニングブラックの3色、RC-10VWA/RC-18VWAのカラーはシャイニングシルバーとシャイニングオレンジの2色。写真は左からRC-18VSA(シャイニングシルバー)(シャイニングローズ)、RC-18VWA(シャイニングオレンジ)

 新製品は真空ポンプ搭載炊飯器の第2弾で、ネオジウム磁石の採用で真空ポンプの能力を向上させた「真空αエンジンII」を搭載する。この搭載と独自の電子制御によって圧力炊飯器に欠かせない正確な気圧コントロールと真空時間の長時間化を実現した結果、炊く米の容量や水温の違いなどに影響を受けることなく、“おいしいご飯”となる最適な含水率(炊飯前で28〜29%、炊飯後で62〜63%)での炊飯を可能にした。

photophoto 上面後方にある真空ポンプ「真空αエンジンII」(左)、真空ポンプの搭載自体は2006年から行われているが、制御系を見直すことで“浸し”の最適化や保温時間の長時間化に成功(右)

 炊飯釜内部の気圧コントロールで米の含水率を積極的に制御するため、浸し時間のコントロールも可能となった。炊飯予約ボタンを押すといったん炊飯釜内の気圧を0.6気圧まで下げて米に水を吸収させた後に1気圧へ戻し、炊飯開始時間が近づくと再度気圧を下げて含水率を調節する。結果として、給水時間が長すぎて米が水を吸いすぎ、ふやけた仕上がりになるといった事態を防ぐことができる。

 また、保温釜内の減圧は酸素濃度の低下につながるため、炊いたご飯の酸化を抑え、長時間白い炊きたての状態で保温できる。「40時間保温しても、しっとりとしたご飯のままだ」(同社)

photo ふっくら

 一般的な白米のほか、無洗米/炊き込みご飯/早炊き/玄米/発芽玄米/おかゆ/玄米がゆ/雑穀米に応じた炊飯コースが用意されるほか、白米に関しては「もちもち」「やわらか」「ふつう」「しゃっきり」「おこげ」の炊きわけも行える。真空状態で吸水を行うため、玄米や雑穀米の炊きあがりも良好だという。35度から100度まえの温度と時間を自由に設定できる「お好み調理コース」機能も備えており、パンの発酵や煮込み料理の下ごしらえなどにも利用できる。

 上位モデルの「RC-10VSA」「RC-18VSA」は内釜素材が異なるほか、最大1.4気圧までの加圧が行える(下位モデルは1.2気圧まで)。そのためよりスピーディーなはや炊きが可能で、水が浸透しにくい玄米でも1時間(1合時)で炊きあがる。サイズはRC-10VSAとRC-10VWAが270(幅)×374(奥行き)×234(高さ)ミリ、約6.5キロ。RC-18VSAとRC-18VWAが301(幅)×401(奥行き)×265(高さ)ミリ、約8.1キロ。

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