ITmedia NEWS >

たっぶり録画に高速ダビング、ソニーの新Blu-rayレコーダー詳報(1/2 ページ)

» 2007年09月12日 18時36分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは9月12日、Blu-ray Discレコーダー4機種を発表した(→速報)。

photo

 ラインアップは、テレビ録画向けのベーシックな「BDZ-T50/T70」と、ハンディカムからワンタッチで撮影動画を取り込める「BDZ-L70」、そしてホームシアター向けのフラグシップ「BDZ-X90」だ。4機種とも11月8日に発売する予定で、注目のコピーワンス規制緩和に対応する方針も明らかにしている。「製品出荷までに規格化が間に合えば出荷時点から、間に合わなければ放送波アップデートで対応する方針。詳細は規格化が終わった時点でアナウンスする」(同社)。いずれも価格はオープンプライス。概要と店頭想定価格は下記の通りだ。

製品型番 BDZ-T50 BDZ-T70 BDZ-L70 BDZ-X90
HDD容量 250Gバイト 320Gバイト 320Gバイト 500Gバイト
実売想定価格 14万円前後 16万円前後 18万円前後 20万円前後
発売日 11月8日
価格はオープンプライス

 まず4機種共通の機能として、新搭載のMPEG-4/AVC H.264エンコーダーによるハイビジョン番組の長時間録画が挙げられる。録画モードは6種類あり、ストリーム記録の「DR」を除いてすべてMPEG-4/AVCを使用する。このためDVDメディアへダビングする際には再エンコードが発生することになるが(=等速)、BDに対してはすべてのモードで高速ダビングが可能だ。この仕様は、同社がDVDからBDへ軸足を移したことを示している。

photophoto ハイビジョン録画モードと録画時間の目安(左)。新開発のBD/DVDドライブ(右)。もちろん2層メディア対応だ

 「XR」「XSR」「SR」「LSR」モードは、ハイビジョン解像度(1440×1080)で15M〜6Mbpsにビットレートを削減する。たとえばLSRモードを使用すると「BDZ-X90」の500GバイトHDDに最大166時間のハイビジョン録画が可能。またビットレートが下がったことで、BDへのダビング時間も短縮された。LSRモードで録画した1時間番組を4倍速対応BDメディアにダビングする場合なら、わずか3分で済む。このほか、SD解像度で記録する「LR」(AVC 4Mbps)と「ER」(AVC 2Mbps)モードも用意した。

 BD/DVDドライブは、BD-R(ver.1.1/1.2)とBD-RE(ver.2.1)をサポート。いずれも2層メディアへの書き込みが可能になった。またDVDメディアはDVD-R/-R DL(ビデオモード)/-RW/+R/+RWに対応し、2層メディアや8センチディスクも再生できる。

photophoto 「気になる検索」。番組情報データをもとに出演者やトピックをリストアップする(左)。新シリーズに付属するリモコン。「見る」「予約する」など目的別に整理された「らくらくワンタッチボタン」を搭載する

 録画予約では、人名やキーワードを選ぶだけで関連する番組を検索できる「気になる検索」を新搭載。デジタル放送を視聴しているときや、録画番組の再生中に気になる出演者やトピックを見つけたら検索実行。すると番組情報を元に関連する番組が素早くリストアップされる。また、好きなタレントの名前などを登録しておくと出演番組などを自動録画する「x-おまかせ・まる録」、放送時間の変更に対応する「番組追跡録画」「スポーツ延長対応」も搭載している。

 携帯電話からのリモート録画予約もサポートした。「リモート録画予約」サービスに対応したNTTドコモやソフトバンクの携帯電話なら、番組表アプリを使って遠隔地から録画予約が行える。予約情報は本体にすぐに反映されるため、放送時間が迫った番組の録画も可能だ。

 BDやDVDソフトの再生機能も大きく進歩している。まず「ブラビアリンク」などHDMI CC対応のテレビと接続している場合、ディスクを入れるだけでテレビの電源オンと入力切替を実行。また映画と同じ24コマのプログレッシブハイビジョン映像(24p)が収録された一部のBDソフトを再生する際に24p映像をそのまま出力する「24p True Cinema」機能も全モデルが備えた。

photophoto 「24p True Cinema」の概要(左)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.