ソニーは9月12日、Blu-ray Discレコーダーの新製品4機種を発表した。ラインアップは、テレビ録画向けのスタンダードモデル「BDZ-T50/T70」、ハンディカムとの親和性を重視した「BDZ-L70」、DeepColor出力などに対応したホームシアター向け上位モデル「BDZ-X90」。いずれも圧縮効率の高いMPEG-4 AVCエンコーダーを搭載し、50GバイトのBD一枚に最大約16時間の録画が可能になった。
製品型番 |
BDZ-T50 |
BDZ-T70 |
BDZ-L70 |
BDZ-X90 |
HDD容量 |
250Gバイト |
320Gバイト |
320Gバイト |
500Gバイト |
実売想定価格 |
14万円前後 |
16万円前後 |
18万円前後 |
20万円前後 |
発売日 |
11月8日 |
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同日から開催される販売店向けの展示内覧会「ソニーディーラーコンベンション 2007」に先だち、会場でBDレコーダーの発表会が行われた。挨拶に立ったソニー代表執行役副社長でコンスーマープロダクツグループを担当する井原勝美氏は、地上デジタル放送やHDTVの普及、さらには年内に200を超えるBDタイトルが用意されることを挙げ、次世代レコーダーの環境が醸成されたと話す。「ハイビジョンレコーダーは本格普及期に入った。今後、国内市場に投入するレコーダーはすべてBDとして普及に努める」(井原氏)。
ハンディカムで撮影した映像をワンタッチで内蔵HDDに転送する「ワンタッチダビングボタン」を搭載した「BDZ-L70」(左)。録画モードは、ストリーム録画の「DR」を除き、すべてMPEG-4/AVCを使用する(右)。このためDVDダビングの際には再エンコードが発生するが、BDはすべて高速ダビングが可能だ
詳細は別途記事を掲載する(→詳細記事)。なお、注目のコピーワンス規制緩和への対応については、「製品出荷までに規格化が間に合えば出荷時点から、間に合わなければ放送波アップデートで対応する予定」(同社)としている。
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