パナソニック製品では、20V型の「TH-20LX80」か17型の「TH-17LX8」が選択肢になるだろう。ただ、画面サイズの差はわずかでも、型番が1桁多いLX80のほうが製品としての位置づけは上だ。
例えば、LX80はデジタル3波チューナーを搭載しているが、LX8は地上デジタル放送専用。またLX80は2系統のHDMIをはじめ、D4、光デジタル音声出力などを備えているのに対し、LX8はHDMIとD4が各1系統と極めてシンプルな構成になっている。それでも、両機種とも「ビエラリンク」にフル対応(ver.3.0)している点はパナソニックらしい。
パーソナル向けとして企画されたLX8は、シルバー、レッド、ホワイト、ブルーという4つのカラーバリエーションを揃える。一方のLX80はチタン(ほぼブラック)とシルバーの2色。ソニー同様、スタンダードデザインと遊び心のある新提案を揃えた格好だ。
なおパナソニック製品は、両モデルとも本体表面は艶のないマットな仕上げになっている。前述のソニー「M1」や後述のシャープ「D30」、ビクター「L1」といったデザイン重視の製品が存在感を引き出す“艶あり”塗装を施しているのに対し、パナソニックや同じく後述の東芝「19A3500」は落ち着いた印象の“艶消し”を採用した。このあたりの好みも製品選択の材料になるだろう。
メーカー | パナソニック | |
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製品名 | TH-20LX80 | TH-17LX8 |
画面サイズ(解像度) | 20V型(1366×768ピクセル) | 17V型(1366×768ピクセル) |
チューナー | 地上デジタル、BSデジタル、CS110度デジタル、地上アナログ | 地上デジタル |
HDMI入力(リンク機能) | 2(ビエラリンク対応) | 1(ビエラリンク対応) |
そのほかの入出力端子 | D4×1、ビデオ入力3(うち1つにS端子)、デジタル放送/ビデオ出力、D-Sub 15ピン、光デジタル音声出力、イーサネット、SDカードスロット | D4×1、ビデオ入力2(うち1つにS端子)、イーサネット、SDカードスロット |
外形寸法 | 550×395×197ミリ | 462×340×176ミリ |
重量 | 約8.5キログラム | 約6.5キログラム |
カラーバリエーション | チタン、シルバー | シルバー、レッド、ホワイト、ブルー |
シャープ製品は、スタンダードモデルの「EX3」シリーズもしくは「D30」シリーズの20V型が選択肢になる。とくに上位モデルであるD30シリーズの“D”は、デザインのDを意識したもの。特徴的なスタンドや細身のベゼル、艶のあるカラーリングなどが、インテリアに個性的なアクセントを加えてくれそうだ。
D30の本体色は、ブラック、ホワイト、レッド、ベージュ、グリーンの5色。そして色という点で見逃せないのが、電子番組表やメニュー画面の色を変更できる「カラー・チェンジ」機能だろう。ブルー、グレー、レッド、グリーンの4色から選択できるため、本体とメニューの色を揃える、あるいはオリジナルのコーディネートを楽しむのもいい。
インタフェース面では、20V型クラスでは珍しい3系統のHDMI入力(720P対応)と2系統のi.LINK端子が特徴だ。HDMI入力のうち、1つは側面に設けられているが、入力端子には余裕がほしいという人は要チェック。またi.LINKを使って外付けのレコーダーにデジタル放送録画を行いたい場合は、このクラスでほぼ唯一の選択肢となる。
メーカー | シャープ | |
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製品名 | LC-20D30 | LC-20EX3 |
画面サイズ(解像度) | 20V型(1366×768ピクセル) | |
チューナー | 地上デジタル、BSデジタル、CS110度デジタル、地上アナログ | |
HDMI入力(リンク機能) | 3(アクオスファミリンク対応) | 2 |
そのほかの入出力端子 | D4×2、ビデオ入力3(うち1つにS端子)、i.LINK×2、デジタル放送/ビデオ出力、D-Sub 15ピン、光デジタル音声出力、イーサネット | D4×1、ビデオ入力3(うち1つにS端子)、デジタル放送/ビデオ出力、光デジタル音声出力、イーサネット |
外形寸法 | 521×425ミリ×180ミリ | 497×404×224ミリ |
重量 | 7.7キログラム | 6.6キログラム |
カラーバリエーション | ブラック系、ホワイト系、レッド系、ベージュ系、グリーン系 | ブラック/シルバーツートン |
なお、シャープは、今回取り上げた20V型クラスよりも少し大めの22V型でフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)モデル「LC-22P1-W」を用意している(関連記事)。このクラスではWXGA(1366×768ピクセル)でも画質的には十分といえるが、やはりフルハイビジョンがほしいという人、あるいはPCのモニター兼用で高解像度がほしい人はチェックしておきたい。
液晶テレビEXE(エグゼ)の新製品「LT-20L1」は、左肩に搭載されたデジタル時計が特徴のユニークなテレビ。画面から視線を少しずらすだけで時計が目に入り、またオンタイマーのセットにも使えるデジタル時計は、朝寝坊が許されない新社会人の強い味方になる。なお、時計はデジタル放送の受信で時刻合わせが行われるため、正確さにも問題はなし。
デザインは、曲線と直線をうまく組み合わせたもので、男女を問わず部屋のインテリアに合わせやすいだろう。背面もきれいに処理され、設置場所を選ばないところも嬉しいポイントだ。カラーはサクラピンク/シュガーホワイト/ミントグリーン/エナメルブラックの4色。フル機能のリモコンにくわえ、使用頻度の高いボタンに絞った「かんたんリモコン」が付属する。
インタフェースは絞り込まれており、2系統のHDMIやPC用入力用のD-Sub15ピンを備える一方、ほかのビデオ入力はD4とS端子付きのコンポジットが各1系統のみとシンプルだ。ほかにUSB端子があり、JPEG画像の閲覧やMP3の再生が行える。
メーカー | ビクター |
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製品名 | LT-20L1 |
画面サイズ(解像度) | 20V型(1366×768ピクセル) |
チューナー | 地上デジタル、BSデジタル、CS110度デジタル、地上アナログ |
HDMI入力(リンク機能) | 2 |
そのほかの入出力端子 | D4×1、ビデオ入力1(うち1つにS端子)、D-Sub 15ピン、電話回線 |
外形寸法 | 522×391ミリ×210ミリ |
重量 | 8キログラム |
カラーバリエーション | サクラピンク、シュガーホワイト、ミントグリーン、エナメルブラック |
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