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「無線LAN」――街中で高速ネット接続、もはやPC専用にあらず
ひろがる公衆無線LANサービス
公衆無線LANとは、IEEE 802.11x準拠のワイヤレス通信(無線LAN)を利用したインターネット接続サービスの通称。「HOTSPOT」「FREESPOT」などサービスの呼び名はいろいろ、接続料金も有償/無償に定額/日額などバリエーションは豊富だが、駅や空港、ホテルや飲食店など「人の多く集まる場所で使える無線LANインターネット」という点は共通だ。
公衆無線LANとセットで用いられることが多い用語が「Wi-Fi」だ。本来は、業界団体のWi-Fiアライアンスが定める相互接続性を満たした無線LAN機器を示す名称だが、そこから転じて無線LAN接続可能な機器全般を指すときにも用いられるようになった。多くの機種をサポートすることが望ましい公衆無線LANは、どの接続サービスもほぼ確実にWi-Fi対応といっていい状況で、Wi-Fiのロゴがある製品ならばほぼ確実に公衆無線LANに接続できる、すなわち主要スポット(サービス)で高速かつ安定したインターネット接続が可能なのだ。
もはやPC専用にあらず
その公衆無線LAN、これまでのメインターゲットはPCだったが、ニンテンドーDSやPSP、さらにiPod touchなどのポータブルデバイスが対応したことで、NTT-BPが提供する「Wi-Fine」のように携帯端末をメインターゲットのひとつとした公衆無線LAN接続サービスも登場した。
高コストな携帯電話のデータ通信サービスを補完する目的で、公衆無線LANを利用する動きも。ヨドバシカメラで申し込み可能な「WirelessGate ヨドバシオリジナルプラン」は、イー・モバイル会員ならば月額280円を追加するだけで利用できる。オプションで利用可能なフレッツ・スポットを含めれば全国1万4000カ所でインターネットへアクセス可能なこのサービスは、PC/デジタル家電ユーザーの双方にアピールすることだろう。
セキュリティ強化が今後の課題か
IDとパスワードを入力する程度で、街中でも高速なインターネット接続サービスが利用できてしまう公衆無線LANだが、セキュリティを懸念する声がある。たとえば、無線LANの通信内容を暗号化する規格にWEP(Wired Equivalent Privacy)があるが、すでにクラッキングソフトが多く出回っており、通信内容を傍受される危険性はぬぐえない。一定の間隔で認証サーバーから新たな暗証番号(WEPキー)が送信される「ダイナミックWEP」という改良版も普及しつつあるが、すべてのサービスで利用されているわけではない。本格普及期を迎えている公衆無線LANに、セキュリティ強化は避けて通れぬ課題だ。
執筆者プロフィール:海上忍(うなかみ しのぶ)
ITコラムニスト。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザにして大のデジタルガジェット好き。近著には「デジタル家電のしくみとポイント 2」、「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(いずれも技術評論社刊)など。
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