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みんなが仲良くなれるスナップカメラ――富士フイルム「FinePix Z200fd」レビュー(3/6 ページ)

» 2008年06月20日 11時11分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

「恋するタイマー」とは何か

 まあそんな「おしゃれで薄くて楽しく撮影して楽しく再生しようデジカメ」なZ200fdだが、そういったコンセプトの機能が搭載されている。

 特筆すべきは優秀な顔検出機能を使った「オートシャッタ」機能。顔の数や顔と顔の距離をセルフタイマー起動のトリガーとして使う、新しいセルフタイマーだ。

 それが「恋するタイマー」と「みんなでタイマー」。すごいネーミングだけど、アイデアとしては面白い。

 「恋するタイマー」はふたりで撮るとき、ふたりの顔の距離が近くなると自動的に「2秒のセルフタイマー」が働く機能。顔の距離によって3段階に分かれており、「お友達」だとだいたい顔を2つ検出したらそこで撮影が始まるが、「ラブ」にすると顔をくっつけたくらい近くなってはじめてタイマーが働く。無理矢理顔をくっつけて撮りたいときにも使える(どんなときなんだか)。

セルフタイマーキーを押すと「恋するタイマー」を選べる。顔同士の距離がどのくらいになったら始動するかで3種類から選べる。これは「お友達」(左)
上面の顔検出キーを押すと「ラブ度」が変わる。「ラブ」にするとほとんど顔をくっつけたときに2秒のタイマーが始動する(左)。人形を使ってテストしてみた。この距離だとラブ度が「2」というのがハートの数で分かる(右)

 2つの顔が該当する距離に入ると、音が鳴ってレンズカバーの「Z」が光り、2秒のタイマーが始動する。腕を伸ばしてふたりで自分撮りするとき、これなら確実にふたりの顔がフレームに収まった写真を撮れる。

「みんなでタイマー」は検出人数をトリガーとするセルフタイマー。1〜4人まで設定できる

 「みんなでタイマー」は指定した人数(1〜4人)を認識すると自動的に2秒のセルフタイマーが始動する機能。

 4人で記念写真を撮るときは人数を4にし、構図を決める。あとは自分が被写体として参加したら、その時点で自動的に撮れるので、あわてなくてもいい。「1人」はひとりで旅行先記念写真を撮るとき、あるいは手を伸ばして自分撮りするときなんかに便利。

 やってることは単純なんだが、誰かと一緒に撮るという行為を楽しくする、あるいは敷居を低くするアイデアとして面白い。

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