レビュー
» 2008年07月08日 08時30分 UPDATE

抜群コストパフォーマンスのローエンド機――キヤノン「EOS Kiss F」 (1/3)

キヤノン「EOS Kiss F」は、「EOS Kiss X2」から一部機能を省き、スペックも抑えることで低価格を実現したローエンドモデル。デジタル一眼のビギナーには注目だ。

[永山昌克,ITmedia]

本体重量450グラムの小型ボディ

 今年前半に登場したキヤノンのエントリー向きデジタル一眼レフ機には、3月発売の「EOS Kiss X2」と6月発売の「EOS Kiss F」の2台がある。どちらもビギナーやファミリー層をメインターゲットにした入門機で、基本的なデザインや操作性は共通している。

photo キヤノン「EOS Kiss F」

 両機の関係は、EOS Kiss X2(以下 X2)からいつくかの機能を省き、撮像素子や液晶、AFなどのスペックを落とすことで、より低価格を実現したのがEOS Kiss F(以下 F)ということなる。主な違いは、以下の15点だ。

  • (1)FはX2よりボディの幅が2.7ミリ短く、重量が25グラム軽い。
  • (2)外装の手触りがやや異なる。
  • (3)グリップ部の素材やペンタ部のデザインをマイナーチェンジ。
  • (4)画素数は、X2は1220万画素で、Fは1010万画素。
  • (5)RAWのビット数は、X2は14ビットで、Fは12ビット。
  • (6)液晶サイズは、X2は3型で、Fは2.5型。
  • (7)背面の操作ボタンはFのほうがサイズがやや大きい。
  • (8)Fはファインダー倍率が低く、アイポイントがやや長い。
  • (9)Fは連写スピードがやや遅い。
  • (10)Fは液晶表示を自動オフにするためのディスプレイオフセンサーを省略。
  • (11)AF測距点は、X2は9点で、Fは7点。
  • (12)AF測距輝度範囲は、X2は「-0.5〜18」で、Fは「0.5〜18」。
  • (13)Fは「高輝度・階調優先」機能を省略。
  • (14)Fは測光モードの「スポット測光」を省略。
  • (15)Fはオプションのワイヤレスリモコンに非対応。

 このうち、使用中に気になったのは(9)の連写の違いだ。EOS Kiss Fの連写スピードはJPEGの場合、最高で秒間3コマ。エントリー機としては標準的なスピードである。連続撮影可能枚数514枚も十分といえる。ただし、RAWやRAW+JPEGモードを選択すると、最高で秒間1.5コマに低下し、連続撮影可能枚数もRAWで5枚、RAW+JPEGで4枚と大幅に減る。

photophoto 2.5型/23万ドットの液晶と倍率0.81倍のファインダーを装備する(写真=左)、レンズキットには標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」が付属する(写真=右)
photophoto マウントはキヤノンEFマウントで、実撮影画角はレンズ表記の焦点距離の約1.6倍相当(写真=左)、上部にモードダイヤルとISO感度設定ボタンを装備する(写真=右)

 またJPEGの場合でも、カスタムメニューから高感度ノイズ低減を「する」に設定すると、「連続撮影とホワイトバランスブラケティングができなくなります」という警告が表示される。連写については割りきりが必要だろう。

 それ以外の面は、特に不満や不都合はなく、エントリー向きデジタル一眼として快適な操作感と必要十分な機能を備えている。電源オンから約0.1秒で素早く起動し、7点測距のAFはてきぱきと作動する。撮影モードはフルオートからフルマニュアルまで12モードを選択でき、電源オン/オフの際に働くセンサークリーニングや、キットレンズによる手ブレ補正、明るさに応じて感度を自動調整するISOオート機能などに対応する。

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