大きなポイントになるのはチャンネル指定だ。本機では電子番組表の表示順が優先されるが、表示順はリモコンの数字キーへの割り当てとは別に自由に変更できる。また検索対象として、放送波、チャンネル以外に、放送波の垣根をこえて任意のチャンネルを選択する「絞り込みA/B/C」も用意された。つまり、地上波/BSデジタル/e2 by スカパー/CATV(連動している場合)、本機に限ればスカパー!(連動している場合)から任意のチャンネルだけを自動録画の検索対象にできる。特定ジャンルの番組を自動録画したい場合には極めて便利であり、同一放送波内に限り複数チャンネルを検索対象に指定できるソニーのx-おまかせ・まる録を上回る柔軟性といえる。
ここまでに挙げた点以外にも、通常録画予約の予約単位、おまかせ自動録画の条件単位に“録画の優先順位”を設定できる点も特徴といえる。初期設定のままであれば通常予約が優先されるが、条件ごとに自動録画を優先させることが可能だ。また「おまかせ自動録画」には録画ユニットの指定がなく、可能な限り空いている録画ユニットを使って録画してくれる。自動録画であっても、録画できる番組は確実に録るという、執念すら感じるロジックだ。それゆえにユーザーにスキルを求めてしまう部分もあるのだが……。
録画の傾向を分析して自動録画する「お楽しみ番組」も、例外的な「お気に入り」として登録されている。時間帯や番組ジャンルなどをもとに自動録画する番組をピックアップするようだ。
ソニーのx-おまかせ・まる録と比較すると、それぞれにメリット・デメリットがあるが、本機に注文をつけたくなるのは検索キーワードの数だ。あくまで単純計算だが、本機は1条件あたり「または」で設定できるキーワードは2つ。設定できる条件は最大11なので計22ワードが最大値となる。対してソニーのx-おまかせ・まる録では、1条件あたり「または」で設定できるキーワードが最大7つで、設定できる条件が10なので計70。さらに本機の場合「シリーズ」「お気に入り」両方で最大11条件だ。自動録画に対するスタンスの違いもあると思うが、もう少し設定可能な条件数を増やしてほしい気がする。
後編では、新機能となる「ネット de レック」、さらに低ビットレートの録画画質が向上したというMPEG-4/AVC録画、編集機能などに触れていく。
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