レビュー
» 2010年12月01日 19時36分 UPDATE

レビュー:“RD”の血統再び、REGZAブルーレイ「RD-BZ800」を試す(後編) (1/4)

東芝のBlu-ray Discレコーダー「RD-BZ800」は、フラグシップモデル「RD-X10」に次ぐハイスペックモデル。前回は、外付けUSB HDDや高速トランスコードなど特徴的な機能を紹介したが、後編ではAVC録画の画質チェックを中心に検証していこう。

[坪山博貴,ITmedia]

 前回に続き、東芝のBlu-ray Discレコーダー「RD-BZ800」を検証していこう。前回は、外付けUSB HDDの使い方や高速トランスコードの速度チェックなど特徴的な機能を紹介したが、後編ではAVC録画の画質チェックを中心に、ダビング機能や「XDE」などについても触れていく。

ts_rdb01.jpg 東芝の「RD-BZ800」は、2010年冬モデルでフラッグシップの「RD-X10」に次ぐ位置づけのハイスペックモデルだ

魅力も多いが、割り切りも多いダビング機能

 光学メディアへのダビングは、BDメディアに対してBDAVフォーマット、DVDメディアに対してBDAV(AVCREC)、DVD-VR、DVDビデオ(コピーコントールなしの録画番組のみ)フォーマットでのダビングが可能になっている。機能的には競合製品とほぼ同等だが、DVDメディアに対しても画質劣化のないDRモードのままのダビングが可能だ。AVCRECは、その規格上、MPEG2-TSでの保存もサポートしていたが、実際にそれを可能にしたのは本製品(および姉妹機)が初。この点は「HDRec」で同等機能を提供していた東芝らしい部分といえる。BDメディアの価格が大幅に下がった今となってはさほど重要とはいえないが、SD解像度のデジタル放送(スカパー!e2など)を保存したり、CM集などちょっとしたライブラリーを作る場合などには重宝しそうだ。

 ダビング作業は、従来のRDシリーズ同様、「編集ナビ」から行うようになっている。12タイトルのサムネイル付き一覧からタイトルを順次選択していき、ダビング順も任意に指定できる。もちろんプレイリストも区別なく選択可能だ。メディアに収まるようにAVCモードもしくはVRモードでの画質変更してくれる「ぴったりダビング」もサポート。録画番組を追加した時点で画質変換後のビットレートが確認できるのはありがたい。ぴったりダビングに関しては、HDD内ダビングでも有効なので、事前にHDD内ダビングして画質を確認してからBD/DVDにダビングするということも可能だ。ダビング10を活用して、BD-R/DVD-Rメディアをムダにしないですむ。

ts_tbz029.jpgts_tbz030.jpg ダビングは従来通り編集ナビから行う。ちなみに「高速そのままダビング」はコピーフリーの録画番組専用だが、本機はアナログチューナー非搭載だ。そろそろほかの機能に統合してもいいと思う

ts_tbz031.jpgts_tbz032.jpg ダビング先として、HDD、BD/DVD、LAN、D-VHS/RD(i.Link)が並ぶ。ダビング先に関わらず、基本操作は同じだ。「ぴったりダビング」ではDVD/BDの1層/2層が選択可能。HDD内ダビングでも有効だ

ts_tbz033.jpgts_tbz034.jpg 上の一覧から録画番組を選択し、下の一覧にダビングしたい順番で任意の位置に並べていく。ぴったりダビングでは画質変換される録画モード(ビットレート)がその場で確認できる。AVCモードの場合、ビットレートは56段階と細かく設定可能。このあたりは、いかにもRDだ

 一方、ダビングに関しては制限も結構多い。BDメディアにはVRモードのダビングができず、VRモードの録画番組をAVCモードに変換することもできないので、BDメディアへのダビング自体が行えない。またAVCモードへの変換はDRモードからのみとなり、DRモードとAVCモードで録画した番組を混在してハイビジョンのまま、つまりAVCモードで「ぴったりダビング」することもできない。

編集部より追記

「RD-BZ800/700」は、先日リリースされた「ソフトウェアバージョン10」により、以下の機能が追加されました。記事は検証時の状況を元に書かれていますので、ここで補足いたします。

1.HD Rec再生に対応。

2.HDDのチャプターサムネイル位置をBDダビング時に継承するようになった。

3.VRタイトルからAVCタイトルに画質指定ダビングが可能になった。

4.3D BD-Video再生に対応。

なお、アップデート方法については東芝のサポートページを参照してください。


 もっとも、こうしたダビングの制限に関しては評価の分かれるところ。本機はアナログチューナーを搭載していないため、VRモードで録画するのは、あえてユーザーがそれを選択するか、外部入力録画の場合に限定される。また、画質優先のユーザーはDRモードを多用するはずであり、しかも同機の場合は外付けのUSB HDDを利用すれば、DRモードでどんどん録画しても容量不足で困ることはないだろう。

 ただし、「REGZAとセットだと便利だから」という理由で購入したライトなユーザー層にはちょっと不便かもしれない。そもそもAVCモードの録画は同時1番組のみなので、意図せずDRモードとAVCモードで録画してしまう可能性は高い。そして「ぴったりダビング」は、こういったユーザーのほうが使うはずだ。DRモードとAVCモードが混在した場合、AVCモードの録画番組は変換しないといった機能はほしいところだ。また、コピーコントロールされた録画番組のダビングと録画が一切並行できない点も気になる。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.