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パイオニア、ツインD/Aコンバーター搭載のSACDプレーヤー「PD-70」“DSDディスク”も再生できる

» 2012年09月12日 19時15分 公開
[ITmedia]

 パイオニアは9月12日、ミドルクラスのSACDプレーヤー「PD-70」を発表した。今年7月に発売した「PD-10/PD-30」の上位モデル。10月中旬発売予定で、価格は9万4000円。

「PD-70」(左)。「A-70」と「PD-70」を組み合わせたシステム例(右)

 ハイレゾ音源配信サービスなどで増えているDSD(Direct Stream Digital)ファイルを書き込んだDVD-Rなどの“DSDディスク”も再生できるプレーヤー。自社開発の光学ドライブをはじめ、192kHz/32bit対応のDACを左右のチャンネルで並列動作させてチャンネル間の干渉を抑制する「192kHz/32bit ツインD/Aコンバーター」、音声信号を32bitまで拡張処理する「Hi-bit 32 Audio Proccessing」などの最新技術を投入した。

左右独立のDACを搭載(左)。ディスク再生時のブロック図(右)

ドライブは、自社開発の光ピックアップや、摩擦が少なく回転が安定しているブラシレスモーターを採用(右)。自の制振CDトレイ構造「アコースティックダンパートレイ」により、ディスクやピックアップに伝わる外部の振動を吸収する

 フロントパネルにはUSB端子を搭載。iPod、iPhone、iPadのデジタル接続にくわえ、USBメモリーなどに保存したWMA、MP3、AACといったファイルを再生できる。iPodなどは充電も可能だ。

 また背面には、192kHz/24bitまでのPCMデジタル音声信号を入力できる光/同軸デジタル入力端子を搭載。対応機器と組み合わせ、PD-70を高音質の単体DACとして利用することもできるという。音声出力は、金メッキを施したアナログRCA、光/同軸デジタルとなっている。

 筐体(きょうたい)は、底面を2重構造にした高剛性シャーシを採用。フロントパネルにはヘアライン仕上げのアルミ材を用い、先日発表したプリメインアンプ「A-50」「A-70」ともマッチするデザインになっている。付属のリモコンもヘアライン仕上げだ。また電源は、アナログとデジタルを完全に分離したツイン電源トランスを採用し、デジタルノイズの干渉を廃してS/N比を高めている。電源コードは着脱可能の極太タイプだ。

アナログとデジタルを完全に分離したツイントランス(左)。背面端子(中)。底面は2重構造。厚さは2.6ミリ

 外形寸法は435(幅)×128(高さ)×329(奥行き)ミリ。重量は7.8キログラム。

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