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小さくなったタマゴ形、オラソニックからUSB接続のPCスピーカー第2弾が登場PCオーディオ入門に

» 2012年09月26日 15時08分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 東和電子は9月26日、“Olasonic”(オラソニック)ブランドの新製品として、USBパワードスピーカー「TW-S5」を発表した。お得意の卵形スピーカーを小型化し、さらに7色のカラーバリエーションをそろえたニューフェース。11月上旬に発売する予定で、価格はオープン。店頭では8800円前後になる見込みだ。

USBパワードスピーカー「TW-S5」。片側にアンプを内蔵している。ビロード風のキャリングポーチを付属するなど、持ち運びにも便利な仕様になった

 2010年4月に発売した同ブランド第1弾商品「TW-S7」を、ほぼそのまま小さくしたようなスタイル。高さは20%低い119ミリ、容積比では50%減とコンパクトにしながら、「従来機で高い評価を得た音質については、同レベルを目指した」(同社の山本喜則社長)という。

ビロード風のキャリングケースが付属。ケーブルをスタンド部にまき、ケースに入れて持ち運びが可能だ

 PCのUSB端子にケーブルを接続すれば、標準ドライバーのみで音楽再生が可能。USBバスパワー対応のため、コンセント接続も不要だ。入力音声フォーマットはリニアPCMの48kHz/16bit。Windows XP以降とMac OS9.1以降で利用できる。

 使用ユニットは50ミリ径コーン型のフルレンジスピーカー。もちろんTW-S7の60ミリより小さいが、ネオジムマグネットは従来と同じ55ミリ径だという。また背面に45ミリ径のパッシブラジエーターを設け、アコースティックに低音を増強するというアプローチも従来機と同じだ。「キャビネットが小さくなると音圧を出しにくくなるが、回路(信号処理)で補強するより、スピーカーそのものに手を加える方法を選んだ。振動板よりも大きなマグネットでパワフルに駆動する」(同氏)。

スタンドは一体型になった。背面に見えるのがパッシブラジエーターだ

 内蔵のアンプは、USBバスパワー(5ボルト/500mA)の最大供給能力を超える10ワット+10ワットの出力を確保している。これは、大容量コンデンサーを使用する独自技術「SCDS」(Super Charged Drive System)によるもの。音楽再生中に出力の小さい部分では電源部の大容量コンデンサーに充電し、出力が大きくところで蓄えたパワーを取り出すことで、大きな実効出力を得ることができる。

 周波数特性は80〜2万Hzと低域側が少し狭くなったものの、「高剛性で定在はも防ぐ理想的な卵形キャビネット」(同社)によるシャープな定位とクリアな音質は変わらない。なお、スピーカーの重量は左右合わせて760グラムあり、これは従来機とほぼ同じ重さ。音量を上げてもキャビネットが不要振動を起こすことはほとんどない。

カラーバリエーションは7色。いずれも塗装ではなく、成形時に着色しているため、はげたりすることはない

 カラーバリエーションは、ブリリアントホワイト、ノーブルブラック、コーラルピンク、イタリアンレッド、アクアブルー、ネイビーブルー、カナリアイエローの7色。色が薄めの4色は白いケーブル、濃い3色には黒いケーブルとなっている。

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