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» 2012年11月09日 15時34分 UPDATE

薄型テレビの相棒が進化:サウンドバーは同じじゃない、ヤマハ「YSP-4300」を徹底検証(前編) (1/3)

“サウンドバースタイルのYSP”として人気を集めた「YSP-2200」の後継機「YSP-3300」「YSP-4300」がまもなく発売される。試作機をじっくり検証する機会を得たので、2回にわたって紹介していこう。

[坪山博貴,ITmedia]

 薄型テレビの前に置くだけ、という手軽さで人気のフロントサラウンドシステム。中でも2005年の「YSP-1」登場以来、常に売れ筋上位に入っているのがヤマハのYSPシリーズだ。YSPシリーズは、確かに導入は手軽で省スペースだが、決して低価格な製品ではない。にもかかわらず、注目を集め続けているのは、ビームスピーカーが作り出す“リアルサラウンド”と、そのクオリティーが支持されているからだ。

ts_4kysp021.jpgts_4kysp020.jpg 写真は「YSP-4300」。価格はオープンで、11月下旬発売予定。実売想定価格は18万円前後となっている。一方のYSP-3300は11月中旬発売予定で14万円前後になる見込みだ

 そのYSPシリーズの最新モデルとして投入されるのが、「YSP-4300」と「YSP-3300」。2010年秋に登場した「YSP-2200」のコンセプトを引き継ぎ、スリムなバータイプのメインユニットと、設置位置を選ばないワイヤレスサブウーファーで構成される2ピースタイプである。YSP-2200の登場から2年が経過し、薄型テレビがさらに大型化したことに対応する意味もあるだろう。幅100センチのYSP-3300は40インチクラス、幅110センチのYSP-4300は50インチクラスの薄型テレビに適した製品となっている。

ts_4kysp017.jpgts_4kysp016.jpg サウンドバー上面の操作ボタン。デザインへの影響を極力さけた工夫がみてとれる(左)。背面端子。HDMI入力は4系統と十分で、光/同軸デジタル入力など十分な拡張性を持つ。端子類の上にある透明な部分が赤外線リピーター。テレビの赤外線ポートがどこにあるか分からないため、幅広く設けられている(右)

 基本コンセプトは、YSP-2200から継承した。ドルビーTrueHDやdts-HD MAといった主流のマルチチャンネルオーディオ、PCMマルチチャンネル、AACといった多彩なオーディオフォーマットに対応しているのはもちろん、HDMIコントロール(HDMI CEC)やARC(オーディオリターンチャンネル)に対応することでテレビとのシンプルな接続と連携を実現。またInstaPort技術を採用してHDMI入力の切替が早くなった。テレビ前に設置する際、テレビスタンドをまたぐ基本デザインはそのままで、赤外線リモコン受光部の位置が低いテレビの前においてもテレビのリモコン操作に不便が出ないよう、メインユニットの前面から背面側に赤外線信号を橋渡しする機能も継承している。HDMI入力は4系統とさらに強化された。

設置はさらに容易に、オーディオとしても大きく進化

 まずはYSP-2200からの進化ポイントをチェックしておこう。YSP-3300とYSP-4300はともに、メインユニットとサブウーファー間を独自のワイヤレス技術「AirWired」で接続することで、スピーカーケーブルの接続すら不要になった。つまりサブウーファーはコンセントさえ確保できればよいため、配線を気にせずに自由な場所に設置することができる。

ts_4kysp007.jpgts_4kysp008.jpg 付属のAirWiredアダプター「YIT-W12」。これでiPhone/iPadやPCから音楽をワイヤレス送信できる。なにやら得をした気分になる付属品だ(左)。リモコンも上品なデザイン。リビングルームに置く製品には必須要件だ(右)

 また、このAirWiredを利用しているのは、メインユニットとサブウーファー間の接続だけではない。付属の専用アダプター「YIT-W12」を用いてiPhone/iPadなどから音楽を再生するときにも利用する。ヤマハがわざわざ独自仕様のAirWiredを採用しているのは、非圧縮かつ低遅延の無線伝送技術という音質面のメリットが大きいからだが、今回はさらにメインユニットとサブウファーがそれぞれ直接無線を受信して再生を行う仕組みになっている。つまり、データを受信したメインユニットからサブウーファーに伝送するという過程を省き、遅延や音質的なロスを極力抑えているのである。

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