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マグネシウム振動板のスピーカーを自作できるユニット各種、FOSTEXが販売数量限定

» 2013年06月10日 21時42分 公開
[ITmedia]

 フォステクスは、マグネシウム振動板を採用したスピーカーユニット2種と専用のスピーカーボックスを7月末に発売する。価格は、25ミリ純マグネシウムドームツィーターの「T25RD」が4万円、13センチ純マグネシウムウーファーの「W130RD」が4万円、専用スピーカーボックス「YK130RD」が8万円(いずれも1台)。ユニットは各300台、ボックスは100台の限定販売となる。

左からツィーターの「T25RD」、ウーファーの「W130RD」、専用スピーカーボックス「YK130RD」

 純度99.9%のマグネシウムを用い、高い内部損失と優れた振動減衰性能を実現したスピーカーユニット。金属特有の鳴き(カラーレーション)を低く抑えて自然で透明感のある音を得ることができるという。「W130RD」は、その純マグネシウム振動板を採用した初の13センチウーファーだ。磁気回路には73ミリ径、高さ6ミリのネオジムリングマグネットを採用。高剛性のアルミダイキャストフレームやロングタイプのボイスコイルなどを組み合わせた。

 一方のT25RDは、リッジドーム形状を採用した2.5センチツィーター。純マグネシウムをドーム形状に成形することで、従来のドーム型に起因するピークの発生を軽減し、フラットでワイドレンジな振動板の開発に成功したという。フレームは亜鉛ダイキャスト。ネオジムマグネット採用の磁気回路を組み合わせ、ターミナルは銅削りだしとした。

完成図

 YK130RDは、裏板(シナ合板)をのぞきすべてMDF材で組み立てた専用スピーカーボックス。天然木の風合いを生かした桜板目突き板貼りにダークブラウン塗装で仕上げた。ターミナルは銅削りだしに金メッキ。内部配線にはOFC同芯より線を仕様し、接点には金メッキスリーブによるカシメ接続を行うことで音質劣化を防いだ。サイズは198(幅)×396(高さ)×228(奥行き)ミリ。ネットワーク回路も組み込み済みだ。

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