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HR形状が進化、フォステクスから純マグネシウム振動板採用スピーカーの新製品「GX100 Limited」彫りが深くなりました

» 2013年03月26日 14時58分 公開
[ITmedia]

 フォステクスは3月26日、ブックシェルフ型スピーカーの新製品「GX100 Limited」を発表した。“Limited”といっても数量限定ではなく、既存モデル「GX100MA」のスペシャルバージョンという位置付けになる。価格は1本10万円で、5月末に発売する予定だ。


 10センチウーファーと2センチツィーターを搭載した2Wayバスレフ型。GX100MAと同様、ほかの金属に比べて比重が軽く、内部損失が大きいという純度99.9%のマグネシウムを振動板に採用している。

 従来機と異なるのは、製造技術の進化により、ウーファーに使われる振動板が変わったこと。「フラグシップモデルのG2000用に開発したミッドレンジの登場から5年が経過し、その間の技術の進歩により、従来よりも彫りが深く、剛性の高いHR形状振動板の開発に成功した」(同社)。HR形状は、分割振動による共振を分散することができるため、金属振動板特有の“鳴き”を抑え、伝搬速度が速いという優れた特性を最大限に発揮できるという。

10センチウーファーは従来より彫りが深くなった(左、中)。ツィーターはリッジドーム型(右)

 ツィーターも20ミリ径のリッジドーム型純マグネシウム振動板ユニットだ。磁気回路にはネオジウム磁石を3枚使用しているという。再生周波数帯域は55〜4万5000Hz。インピーダンスは6オーム、最大許容入力は100ワットとなっている。

 キャビネットには、楠とユーカリのCE合板を採用。固さと密度の異なる2種の木材を交互にはりあわせ、剛性と損失のバランスをとった。表面は、メープルの天然突き板に手塗りによるピアノブラック塗装を施している。

 また、MX100 Limitedには、専用のベースボードが付属する。ベースボードは、キャビネットと同じピアノブラック塗装を施し、アルミ製フットとタングステンシートを配したもの。余分な振動を抑制しながら、キャビネットと野一体感を演出している。

専用ベースボード(左)。背面にバスレフポート(中)。サランネット

 サイズは、161(幅)×291(高さ)×225(奥行き)ミリ。重量は1本あたり6.1キログラム(ベースボード、グリルを含む)。

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