シリコン製だから痛くない、米SensaphonicsのカスタムIEMが本格展開
10月26日と27日に開催された「秋のヘッドフォン祭 2013」。展示会場の一角で、シリコン製のシェルを持つカスタムIEM(イン・イヤー・モニター)を展示しているブースがあった。
これは、米国の老舗カスタムIEMメーカー、Sensaphonics(センサフォニクス)の製品で、日本では2004年からジェイフォニックが扱っている。これまではネット通販が中心だったが、今年から店舗販売を含む本格展開を図るにあたり、ブランド認知の向上を兼ねてヘッドフォン祭に初めて参加したという。
同社によると、シェルをメディカルグレードのシリコンで形成するメリットは、一般的なアクリル製に比べて柔らかく長時間の利用が可能になること。耳型を採取して製作するカスタムIEMは、耳道を埋めるように装着するため、空間的な余裕がほとんどない。そのぶん遮音性は高いが、長時間の使用では耳が痛くなることもある。それを解消するのがシリコンだという。また、遮音性についてもアクリル製より高い約37dBを実現している。
さらに耳道の奥まで届くようにすることで、自分が話す声が聞こえにくくなる効果もあるという。耳をふさいだり、カナル型イヤフォンを装着したとき、自分の声が強調されて聞こえる現象は「耳閉塞効果」と呼ばれ、声の低域成分が頭蓋骨の中で強調されて聞こえるものだ。しかし、実は外耳道のもっと奥まで達すると逆に低減するのだという。医療用のシリコンで作られるSensaphonics製品の場合、外耳道の第2カーブまで達するため、この耳閉塞効果を抑えられるという。
現在はバランスド・アーマチュア型の2ドライバーモデル「2XS」「2MAX」、および3ドライバーの「3MAX」をラインアップ。価格は2XSの9万9750円から。また、標準価格でシリコン成形時に2つまで色を入れられるのも特長で、カラフルなサンプルも展示されていた。「色を入れすぎるとシリコンが固くなってしまうため2色までとしているが、ベースの色と合わせて3色まで使える」(同社)。
現在は「フジヤエービック」と「e☆イヤホン」で販売しており、既に耳型を採取している人なら、3週間程度で完成する。これは、米国本社に送るのではなく、国内で製造するためだ。なお、同じドライバーを使用したユニバーサルタイプもラインアップしているため、まず音を確認したいという人はそちらをどうぞ。
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